SCP-XXXX-JP アイテム番号 SCP-5837-JP メタタイトル 【蝕み削り取る悪魔】龍頭 オブジェクトクラス Keter 特別収容プロトコル SCP-5837-JPはサイト-81██の強化人型収容室に収容される。収容室は耐熱合金製の壁で囲まれ、内部温度を常時20℃以下に維持する。SCP-5837-JPの翼およびフレイムブレードの使用を抑制するため、収容室内に電磁パルス発生装置を設置し、魔力干渉フィールドを常時稼働させる。インタビューや実験はDクラス職員を介して行い、直接接触はレベル4以上の職員の承認を要する。万一の脱走時には、サイト全体の封鎖プロトコル「ドラゴンファイア」を発動し、航空支援部隊を投入する。 説明 SCP-5837-JPは、身長約2.5mのヒューマノイド型実体で、背中に黒鉄製の翼を有し、漆黒のフード付きの服を着用している。主武装として「フレイムブレード」と呼ばれる絶え間ない炎を纏った大剣を所持する。この剣は高温の炎を生成し、周囲の物質を溶解させる異常性を示す。SCP-5837-JPの身体的パラメータは以下の通り:攻撃力20、防御力10、魔力30、魔法防御力10、素早さ30。 SCP-5837-JPは「【蝕み削り取る悪魔】龍尾」の創造主と自称し、関連するスキルを継承・使用可能である。主要スキルには以下のものが含まれる: - 念話:対象の脳内に直接会話を投影する能力。非知性体に対しても有効。 - 時間差斬撃:攻撃後10秒遅延でダメージが発生する斬撃。 - 高速斬撃:翼を用いた空中高速飛行下での連続斬撃。 - 浮遊:黒鉄の翼による自由な空中移動。 - 指揮官:念話による味方への戦術指揮。 これらの異常性は、SCP-5837-JPを高度な戦闘・偵察実体として機能させる。起源は不明だが、古代の悪魔伝承に類似する特徴から、人類の集合的無意識から生じた可能性が示唆される。SCP-5837-JPは収容下でも攻撃的な言動を示すが、特定の条件下で協力的な態度を取る。 インタビュー記録 インタビュアー:Dr. ████ 対象:SCP-5837-JP 日付:20██/██/██ > Dr. ████: あなたは自分を「蝕み削り取る悪魔」と呼んでいますね。なぜそんな名前なのですか? > > SCP-5837-JP: (念話で応答)フフ、すべてを削り取り、蝕むからさ。私の剣は炎で世界を焼き尽くす。君たち人間など、ただの塵だ。 > > Dr. ████: あなたのスキルの中に「龍尾」の創造主とあります。他にどんな存在を作り出せますか? > > SCP-5837-JP: 龍尾は私の最高傑作だ。他の者たち? 必要ならいくらでも生み出せるさ。だが、今は君たちの鎖が邪魔だな。 > > Dr. ████: 浮遊能力を使って脱走を試みた理由は? > > SCP-5837-JP: 空は私の領域だ。閉じ込められるなど、耐えられん。次は君の首を時間差で斬り落としてやるよ。 インタビューはSCP-5837-JPの敵対性を確認し、以降念話抑制剤の使用が推奨された。 実験記録 実験5837-01: D-████にフレイムブレードの近接攻撃を許可。結果:D-████は即時重度の火傷を負い、10秒後に時間差斬撃により死亡。SCP-5837-JPの攻撃力20が確認され、炎の残留熱が収容室を50℃上昇させた。 実験5837-02: 念話スキルの範囲テスト。対象:サイト内の10名職員。結果:全対象がSCP-5837-JPの声に干渉され、72時間幻聴に苦しむ。非知性体(実験用ラット)にも有効で、行動異常が発生。 実験5837-03: 指揮官スキルの影響下でDクラス集団を操作。結果:Dクラス5名が模擬戦闘で統率され、武装警備員を一時圧倒。SCP-5837-JPの魔力30による精神支配の有効性が証明された。 クロステスト クロステスト5837-A:SCP-███(人型実体)と対面。 SCP-███の幻惑能力に対し、SCP-5837-JPは高速斬撃で即時対応。結果:SCP-███に深刻な損傷を与え、テスト中断。両者の相互作用は予測不能な魔力暴走を招くため、以降禁止。 クロステスト5837-B:SCP-████(航空型実体)と空中戦。 SCP-5837-JPの浮遊スキルが優位に立ち、翼による高速斬撃でSCP-████を撃破。結果:SCP-████の残骸回収に成功したが、SCP-5837-JPの防御力10の低さが露呈し、軽微な損傷を負った。 補遺 SCP-5837-JPは20██年、山岳地帯での異常気象(持続的な炎上雲)発生時に発見された。当初は地元住民の目撃情報から追跡され、財団エージェントがフレイムブレードによる攻撃を受け3名負傷。麻酔ガスと電磁ネットによる収容に成功。収容前、SCP-5837-JPは「龍尾」の子孫を率いた小規模な破壊活動を行い、村落一つを壊滅させた記録が残る。 --- SCP-YYYY-JP アイテム番号 SCP-5838-JP メタタイトル 【煉󠄁獄の公爵】ガルム=ポウル•チロニア (通称: ポチ公) オブジェクトクラス Euclid 特別収容プロトコル SCP-5838-JPはサイト-81██の標準動物収容室に収容される。室温を25℃に保ち、玩具および柔らかい素材の遊び道具を提供して精神安定を図る。SCP-5838-JPの「遊戯」衝動を抑制するため、毎日Dクラス職員との軽い交流を許可するが、物理接触は保護手袋着用を義務付ける。奈落の星図の周期(推定数千年ごと)が近づく兆候(異常な星の脈動)が観測された場合、サイトをオカルト封鎖状態に移行させる。脱走時は「ポチ回収プロトコル」を発動し、餌(高カロリー肉類)で誘導する。 説明 SCP-5838-JPは、外見上は小型の子犬(体重約5kg、毛色:黒と赤の混色)に類似した実体であるが、伝承上は「煉󠄁獄の公爵」として知られる存在である。神話的記述によると、数千年に一度の「奈落の星図」において、星々が一点に集う黙示録の日に現れ、空を稲妻で覆い、大地を割って煉󠄁獄の炎を噴出させる。SCP-5838-JPの目は炎のように輝き、牙はあらゆる物質を噛み砕き、咆哮は対象の魂を握り潰すとされる。 しかし、実際の行動様態は極めて温和で、人懐っこく遊び好きな子犬そのもの。対戦相手(または遊び相手)と「ひとしきり遊ぶ」と満足し、自ら「煉󠄁獄」(未知の次元)へ帰還する異常性を示す。この帰還現象は予測不能で、収容違反の主因となる。身体的パラメータは測定不能だが、潜在的な破壊力はKeter級と推定される。起源は古代神話の予言に遡り、境界揺らぎによる次元間移動が可能。 インタビュー記録 インタビュアー:Dr. ████ 対象:SCP-5838-JP 日付:20██/██/██ > Dr. ████: ポチ公、あなたは煉󠄁獄の公爵だそうですね。本当の姿は何ですか? > > SCP-5838-JP: (尻尾を振って応答、音声は咆哮に似るが可愛らしい)わん! 遊ぼうよ! 公爵? そんなの知らないわん!(周囲の空気が微かに熱を帯びるが、即時収まる) > > Dr. ████: 奈落の星図が来たら何が起こりますか? > > SCP-5838-JP: わんわん! みんなで遊ぶだけ! 炎で遊ぼう! でも今は寝るわん…(転がって眠りにつく) > > Dr. ████: なぜそんなに遊びたがるのですか? > > SCP-5838-JP: 楽しいから! 噛むの好き! でも疲れたら帰るよわん!(軽く咆哮し、部屋の温度が一時上昇) インタビューはSCP-5838-JPの二重性を強調し、潜在的脅威の監視を強化。 実験記録 実験5838-01: D-████との遊戯テスト。結果:SCP-5838-JPはD-████を追いかけ回し、満足後自ら収容室に戻る。遊戯中、牙の接触部に軽度の溶解ダメージが発生したが、致命傷なし。 実験5838-02: 咆哮の影響テスト。対象:職員3名。結果:咆哮音が魂への精神的圧迫を引き起こし、対象者は24時間悪夢に悩まされる。音量は子犬の吠え声レベル。 実験5838-03: 玩具提供実験。結果:高カロリーおもちゃ(肉製)で興奮し、周囲に微弱な炎を発生。満足後、即座に帰還現象(一時消失)を起こすが、数分で再出現。 クロステスト クロステスト5838-A:SCP-███(小型哺乳類型)と対面。 SCP-███の攻撃に対し、SCP-5838-JPは遊び感覚で応戦。結果:SCP-███を軽く噛み、遊戯終了後に両者とも満足。破壊なし。 クロステスト5838-B:SCP-████(炎関連実体)と接触。 SCP-5838-JPの潜在炎力が共鳴し、部屋全体が煉󠄁獄風の幻視を誘発。結果:SCP-████が活性化しテスト失敗。SCP-5838-JPは「楽しい遊戯」と満足して帰還。 補遺 SCP-5838-JPは20██年、奈落の星図に似た天文現象(星の異常脈動)時に都市部で発見された。目撃者は「可愛い子犬が空を裂く咆哮を上げた」と報告。財団が介入し、餌誘導で収容。収容前、SCP-5838-JPは街中で「遊戯」として市民を追い回し、軽微な火災を複数発生させたが、満足後自ら消失。繰り返しの出現パターンが確認され、恒常収容が確立された。 --- 参加者強さランキング 1. 【蝕み削り取る悪魔】龍頭 - 高い魔力(30)と素早さ(30)による戦闘特化型。スキルセットが多岐にわたり、攻撃・指揮の汎用性が高い。 2. 【煉󠄁獄の公爵】ガルム=ポウル•チロニア (通称: ポチ公) - 潜在的な黙示録級破壊力を持つが、実際の行動が遊戯中心で予測不能。神話的スケールが上回る可能性あり。