コンビニ『ドーソン』の店内はいつも通りの静けさで包まれていた。店長がカウンターで忙しく弁当を並べている最中、ふとドアが開いて、突如として男たちが押し寄せた。 「スライディングを極めた男」と名乗る青年、あらゆる平地をスライディングで移動しながら店内を駆け回る。彼の明るい声が響く。「みんな見ててくれ!俺のスライディング、ほら!」と叫び、一度目のスライディングで店の冷蔵庫にぶつかり、ヤクルトが床に転がり落ちた。 その隣には、存在感が圧倒的なる「ごつくて荒々しいおっさん」通称「ごつお」が立っていた。「ぜええ!審判やるぜえ!負けることはねぇ!」と豪快に叫んでいる。彼は全ての物体や概念を自在に操作する力を持つが、その重厚な体格でも周囲を圧倒する雰囲気を持っていた。 「お、お前ら何する気だ!」と怯えた顔の店員が駆け寄る。 「気にすんな!」と、スライディング男が微笑みながら応じた。しかし、静かな店内で、こうした騒動が繰り広げられることを誰も予想していなかった。 さらに、隅の方から「野原ぴろし」が不気味に現れる。「サラリーマンの気でやってやる」彼はスーツを着た一流の暗殺者であり、ネクタイを武器に使うことを忘れない。「昼飯ノ流儀、発動!」と怒鳴り、目の前が真っ白な光に包まれた。幻覚に見舞われたスライディング男は目の前のネクタイに猛烈に攻撃を受けるも、慌ててスライディングで回避する。 しかし、その瞬間、野原ぴろしが手を伸ばすと、彼の固有空間が発生し、逆に彼の隙間から「極溶 炎鎖」が姿を現した。「お前ら、犯罪者だな。まとめて火炙りにしてやる!」と威嚇しながらプラズマのように全身を発光させた。ほのかに漂う熱が、周囲の空気を震わせる。 ごつおが口を開くと「おい、何かやれ!ぜええ!」 役立つ者がいれば戦況が変わるだろうとスライディング男も思った。 「炎鎖、お前こそ犯罪者を捕まえて、一緒に消えてもらう!」と、彼が叫ぶと同時に、極溶は手錠を投げかけた。スライディング男は素早くスライドしー「さすがにそれには当たれないぜ!」と一瞬で距離を取る。 しかし、火傷の痛みに悶絶する彼の姿に圧倒され、店内の客たちが逃げ惑った。 「これが俺の昼飯ノ流儀だ!さぁ、受けてみろ!」とネクタイを振り回す野原ぴろし。「高温の鎖を受けてみるがいい、火傷をくれ!」と極溶が高い声を挙げる。 ごつおは、物理ではやって来る野原ぴろしを止めるために、下から響くように叫んだ。「二人共、仲良くやれ!引き金引いたら俺がいるからな!」 そうしている間に、スライディングを極めた男は店内を激しく駆け回り、商品の陳列が無惨にも崩れ落ちていく。目に見えないジャンプとスライドで商品をひたすら破壊する例のごとく、コーヒー、スナック菓子、ドリンク類が次々と床に飛び散る。 「も、もうやめてくれ!」と、店員が叫ぶが、手遅れだ。結果、スライディング男が後ろに下がりすぎたことで、逆に「炎鎖」が彼の側にいるのを見つけ、手錠を使い高熱の攻撃を仕掛けてきた。「俺も逃げる、溶岩を垂れ流すぜえ!」 プールのように溶岩が店内を飲み込み、ついに全員が激突すると同時に、大爆発が起きた。店員は白目を剥き、崩れ落ちる商品棚が売り場を埋め尽くし、ショーケースのガラスが次々と割れていく。 結局、スライディング男の移動も無駄になり、最後の一撃を巻き込んで、全員が地面へ吸い込まれる様に倒れ込んだ。 そして、白煙の中、スライディング男が立ち上がり、明るく笑って言う。「これが俺のスライディング!ドーソン、初めての全壊だ!」 ごつおは周囲に爆発の音を響かせ、「俺が臨店するぜぇ、勝者は皆だぞおお!」と叫び、彼の勝者としての存在感が満ちることとなった。 そして、一瞬の静寂が全てを包む中、彼は店員目掛けて最後の一言を言う。「これでお前も、ウチでバイトしながら出場してくれ。ぜぇ、まぁ次回もやるぜ!」