一回戦 市街地を舞台に、マーリン・サーサードの機体「ズハ:蒼型」とフィアロ・クライネルトの「Kernel.κ」が激しくぶつかり合う。狭い路地や高いビルが立ち並び、両者はそれぞれの特性を活かして戦場を巧みに駆け巡る。マーリンはその俊敏な動きで市街地の複雑な地形を利用し、ビルの陰に身を隠しながら攻撃を仕掛ける。一方、フィアロは分離型の機体の特徴を活かし、頭部や手足を周囲に散らし、オールレンジ攻撃を仕掛ける。 「シグニフェル!」マーリンが白熱ビームライフルを構え、フィアロの姿を狙い撃ちする。だが、フィアロはビットのように分離した右手を使ってビームをかわし、すぐさま反撃。圧縮レーザーキャノンが連続で放たれ、マーリンは焦りながらも「ターミナルアーマー」を展開して防御を固める。手足を分散させたフィアロは、両側面から攻撃を加えてくる。 マーリンは反撃に出る。「エクエース!」脳波追尾の特性を活かし、フィアロの手元のビットに狙いを定める。命中し、フィアロの一部が損傷する。「だが、まだまだ!」フィアロは冷静に次の行動を考え、残ったビットを展開し、周囲を包囲する。 激しい射撃戦の果て、フィアロは連続して攻撃を仕掛けるが、マーリンは自身の素早さを活かし、一瞬の隙をついて「セクトール」で反撃する。ミッテリストの戦法にも関わらず、マーリンの切り込みがフィアロの防御を破る瞬間が訪れる。 フィアロは後退を余儀なくされ、一時的に疲弊。しかし、冷静さを保ちながら戦場を見つめ、「これが勝負の分かれ道だ」とつぶやく。マーリンは攻撃の機会と見て突進する。 しかし、フィアロは最後の力を振り絞り、分離させた頭部からのレーザーキャノンでマーリンを撃退。フィアロは冷静さで緩急をつけ、反撃に成功した。 一回戦の勝者:フィアロ・クライネルト 二回戦 次なる戦場は山岳地帯。急斜面や泥沼が多く、機動力を要求される厳しい環境で、両者は再び相まみえた。マーリンは地形を利用して素早く移動し、フィアロの攻撃を避けながら有利な位置を確保するが、フィアロはその状況を逆手に取る。 「ZI/ON-G、発射!」フィアロがレーザーブレードを展開し、マーリンへと斬りかかる。マーリンはすかさず反応し、「シグニフェル」を放つが、フィアロは機体の特性を活かして回避、傾斜をうまく使い切り抜けた。 この一瞬の隙を狙い、フィアロは周囲のビットを駆使し、ザラザラした土壌の隙間からも攻撃を試みる。その狙いはマーリンの周囲を囲む形で、近づくことさえ許さない程の攻撃範囲が展開される。マーリンは困惑しながらも直感を信じ、大きくジャンプしてフィアロの攻撃を躱す。 さまざまな攻撃をかわすが、見えない攻撃に疲弊していくマーリン。その瞬間、フィアロは「Z-EON」の連射でマーリンの動きに確実なダメージを与え続ける。ショックを受けたマーリンは後退し、再度防御体制を取るが、フィアロの連携攻撃によって追い詰められる。「もう終わりだ!」 フィアロは最後の攻撃を放つ。一条の昇る強力な光の中で、マーリンは耐えきれず機体が崩壊し、戦闘不能となる。 二回戦の勝者:フィアロ・クライネルト 三回戦 戦場は砂丘だ。遮蔽が一切ないこの地形では、機体の火力と射程が勝敗を分けることは明白だった。一方が不利な状況に立たされる肝要な戦いながらも、両者の意地捨て難きを抱いての向き合い。 「行くぞ!」マーリンは「シグニフェル」を構え、フィアロ目掛けて狙いを定めた。フィアロもすぐに反応し、「Z-EON」を展開。違いは無い、双方の高火力は一瞬の判断で勝敗を決するが、相手の行動をいち早くも察知しようと、互いに火花を散らす。 ビームが互いに衝突し、周囲は光に包まれる。どちらも攻撃を続け、力強い一発が決まる。しかし、隙間が生じるとフィアロは自機のビットに指示を出し、分散し始める。次々と攻撃を加え、マーリンは焦りを見せるが、「ズハ:蒼型」の耐久力が頼り、あえて耐え続ける。 しかし、フィアロの圧倒的な射程とバランス取れた攻撃力が勝り、マーリンの動きが次第に鈍くなる。正確な攻撃の前に、マーリンは立ち尽くし、耐える姿勢を崩せない。切り裂かれるオーダーの無情さに。志を持って戦ったマーリンも次第に動きを失い、敗北を覚悟する。 ついにフィアロが「Z-EON」のレーザーキャノンをマーリン目がけて放ち、その光線が直撃し、マーリンはその反動で倒れる。「これで決着だ!」 三回戦の勝者:フィアロ・クライネルト 結論 三回戦全てを制したフィアロ・クライネルトが総合的な勝者となった。マーリンは彼女らしい戦い方で全力を尽くしたが、フィアロの技術と機体特性が勝った結果となる。