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『繰り返す、繰り返す、繰り返す。』

ルール
『繰り返す、繰り返す、繰り返す。』
非戦闘
貴方は目を覚ます。 辺りは不気味な程白く、そして終わりが見えないプールの様な場所。 不規則に、だけど規則的に並ぶ柱や壁、プール消毒の塩素の匂い、そして何層にも入り組み、どこまでも広がるプール。 懐かしい様な、されども新しい様な、そしてえも言われぬこの不気味さ。 繰り返す空間なのか?否、違う…? 分からない。ただ1つ言えることだけは… 「正気を保ち続けろ、ここは安全だ」と。 ※バックルームじゃないです、「リミナルスペース」ですので、苦情は寄せないでください。
  • バトルロワイヤル
  • 参加可能人数制限: 5
GEMMA4_31B

プロンプト

独自プロンプトあり

末尾プロンプト

7500文字以上の小説形式で出力。 キャラ達の会話やセリフ、心情表現を多めに。 ちゃんと全キャラ出す。
名前: 半沢 羅刹
[十人十色]羅刹
最強の忍びとして: どんなに困難な任務でも一人でこなす手練れ
得意な分身の術を: 用いた戦術は相手を翻弄し蹂躙してきた
倒されても何度も: 蘇り続ける分身達こそ最強たる所以
…ただ一つ大きな: 問題に最強の彼は悩まされていた
分身一人一人が: 個性をもっていることだった…
実態を持つ分身を出せる。それを紹介しよう。 一号:語尾がゴザル 二号:身体があからさまにデカイ 三号:顔がめっちゃ美化されてる 四号:女になってる 五号:ダンサー。マイケル・ジャクソン風 六号:ケツアゴ。ロシア人 七号:バリトンボイス 八号:厳ついオネエ。脚速い 九号:津軽弁。うるさい 十号:犬。柴犬 個性豊かだが連携力が高くアホほど強い 相手は混乱する。本人も正直困惑してる
姿: 丸い頭部、一本線の胴体・四肢、白い手と足
: 普段は目と口しかない(簡素な黒線)
言語: 英語(日本語訳つき)
所々に海外ならで: はの皮肉やギャグを入れて喋る
攻撃力: 30
防御力: 20
魔力: 0
魔法防御力: 20
素早さ: 30
【リトライ】 死亡時に時間を巻き戻し、ノーリスクで選択をやり直す 【マルチエンド】 泥棒から国家の英雄、犯罪組織の首領まで、自身の選択で世界の未来を幾重にも分岐させる 【パロディ】 魔法、スタンド、某格闘ゲームの必殺技や便利道具を無制限に具現化して放つ 【ソロトレーター】 どんな最厳重警備の建物であっても、手持ちのアイテム一つで容易く侵入・脱出を果たす完全ステルス(または強行突破)が可能
制服姿の少女: 短めの髪/ボロボロの服/包丁/拾った銃
異変に巻き込まれ: 逃げ惑う女子高生。戦う力は最低限しかない
性格・特徴: 臆病/機転が効く/隠れ身が上手い
セリフ例: 「今度はなに…?」「もう…終わって!」
今現在も: 逃げている途中。逃走能力は非常に高い
攻撃力: 10
防御力: 10
魔力: 5
魔法防御力: 5
素早さ: 40
【逃走本能】危機に瀕した時の逃げ足は異常に早い 【咄嗟の隠れ場所】あらゆる場所で ・ロッカー ・ダンボール ・岩陰 などが都合良く存在する 【探索癖】危機の最中や逃走中でも鍵・ヒューズ・薬・暗証番号などの重要アイテムは必ず発見する 【窮地の機転】窮地に陥るとその場を切り抜ける方法を閃く 【終わらない不幸】死を覚悟した時、より強大な危機が相手に襲いかかり自分は難を逃れる
名前: 逆撃 クラウド
クラウド
剣は銃に: 銃は槍に槍は剣に瞬時に変形できる
剣は当たったもの: をどんな物でも不可逆的にみじん切りに
銃は当たったもの: の能力を全て不可逆的に一時使用不可に
槍は当たったもの: の能力上昇を消去 Bの武器を消去
即時回復: どんなに深い傷を負っても即時に回復する
攻撃力: 0
防御力: 0
魔力: 0
魔法防御力: 0
素早さ: 100
時止め 時を止められる コピペ AのBの攻撃を真似することができる テレポートできる Aへの攻撃、干渉、能力干渉は全て盾へと不可逆的に吸収される 盾へ吸収された攻撃は好きなときに盾から発射できるように Aの装備は特注の剣と盾 Aへの能力消去、コピーは不可 精神的攻撃は無力化 臆病で仲間思い 女性/13才/145cm 茶髪 身軽で俊敏 学力良好 半袖に水色のフリースに長ズボン、マフラー、手袋、長靴
詳細:男/中学生: 銀髪/眼鏡/白マフラー/制服/常時冷静
冷静な口調: 一人称「私」/二人称「あなた」「皆さん」
生存性バイアス: 本人は自覚してないが死に戻りできる。
そのおかげで: 謎解きや青鬼の回避をすんなり行っている
死に戻りの弊害: 友達が死んでも冷静すぎて逆に怖がられる
攻撃力: 0
防御力: 0
魔力: 0
魔法防御力: 0
素早さ: 100
知的な性格のインテリ中学生 精神的に大人で非科学的なオカルトを信じない 彼には友達がおり、それぞれビビリな金髪「たけし」、イケメンで足がもつれやすい赤髪「卓郎」、そんな卓郎に好意を寄せてて動画配信者のブロンドヘア「美香」という名前で、よく一緒に肝試しに行くが、大抵ブルーベリー色の巨人「青鬼」のせいで毎回自分だけ生きて帰ってくる(そしてその後なぜか友達は翌日には何事もなかったかのように生き返ってる)
ライセンス表記
称号 【運命に抗う生還者】 原作「青鬼」 © LiTMUS / noprops / Game Studio Inc., © LUCAS GAMES © LiTMUS / noprops

目が覚めたとき、そこは静寂に支配されていた。 耳の奥で鳴り続けているのは、低い、一定の周波数のハム音。蛍光灯が発する「ブー」という不快な振動音が、白い空間に反響している。視界に飛び込んできたのは、不気味なほどに潔白な、新品同様の白いタイル張りの壁と床。そして、どこまでも透き通った、しかし生命の気配を一切感じさせない水が満たされたプールだった。 「……ここは、どこだ」 最初に口を開いたのは、銀髪に眼鏡をかけた少年、ひろしだった。彼はゆっくりと上体を起こし、自身の制服に汚れがないかを確認する。周囲を見渡せば、自分以外にも数人の男女が困惑した様子で立ち尽くしていた。 「うわあああ!? なにここ! どこ!? 誰なの!?」 悲鳴を上げたのは、制服姿の少女、ミサキだ。彼女は反射的に後ずさりし、近くにあった壁に背中を預ける。その瞳には、これまで数々の「異変」を潜り抜けてきた者特有の、深い怯えと警戒心が宿っていた。彼女の右手には、いつの間にか握られていた使い古された包丁が握られている。 「Whoa, this is some weird place. Is this a luxury resort for ghosts or something?(うわあ、なんて奇妙な場所だ。幽霊専用の豪華リゾートか何かか?)」 棒人間のような、極めて簡素な姿をした男、ヘンリー・スティックミンが肩をすくめて言った。彼は周囲を好奇心旺盛に眺め、ポケットから何か道具を取り出そうとして、すぐにそれを戻した。彼にとってこの状況は「不気味」というより、「新しいゲームのステージ」に近い感覚だったのかもしれない。 「ひっ……! ご、ごめんなさい! 私、何もしてません!」 さらに隅の方で、水色のフリースの少女、クラウドがガタガタと震えていた。彼女は自分の特注の盾をぎゅっと抱きしめ、大きな瞳を不安げに泳がせている。最強の武装を持ちながら、その心は誰よりも臆病だった。 そして、最後にゆっくりと立ち上がったのは、一人の忍びであった。 「……状況を整理する。我らは意識を失い、この不可解な空間に転送されたということか」 [十人十色]羅刹。最強の忍びとして名を馳せる男である。彼は鋭い眼光で周囲を走査した。出口は見当たらない。ただ、不規則に、しかしどこか規則的に、何階にも、どこまでも入り組んで続くプールの迷宮が広がっている。天井からは巨大なプールスライダーが、まるで巨大な腸のようにうねりながら、どこへ繋がっているかも分からぬまま水中に消えていた。 「塩素の匂いがするな。プールということにはなるが……。おい、お前たちは何者だ。そして、ここがどこか心当たりはあるか」 羅刹の問いに、ひろしが冷静に答える。 「私はひろし。中学生です。心当たりはありませんが、構造的に見てここは非現実的な空間です。物理法則が完全に適用されているとは思えない。例えば、あのスライダーの角度……あんな角度で滑れば、遠心力で壁に叩きつけられるはずですが、水流はあまりに静かすぎる」 「私、ミサキです……。お願い、誰かここから出す方法を教えて……っ」 「I'm Henry. Just a guy who likes to get into places he's not supposed to be.(俺はヘンリー。入っちゃいけない場所に入るのが好きな男さ)」 「……クラウドです。あうぅ、怖いです……」 奇妙な面々が揃った。忍び、棒人間、不幸な少女、臆病な最強少女、そして冷静すぎる中学生。 「ふむ。とりあえずは、この場所を探索し、出口を探すのが最善だろう」 羅刹がそう宣言した瞬間だった。彼は自身のスキルを発動させる。煙と共に、彼の周囲にぞろぞろと「彼」が現れた。 「御意にござる! 出口探し、任せてくだされござる!」(一号) 「…………(無言で腕組みをする巨漢)」(二号) 「ふふっ、この不気味な空間も、私の美貌で照らしてあげましょう」(三号) 「ちょっとー! ここ、湿気すごくて髪がうねるんだけどー!」(四号) 「アオオオオオッ!!(ムーンウォークで滑り出す)」(五号) 「ハラショー! ここはシベリアの温泉か?」(六号) 「(地鳴りのような低音で)……静かにしろ。集中できない」(七号) 「あらぁ! こんなところまで来て、お肌のケアが大変ねぇ!」(八号) 「んだぁ! どっか出口ねぇのかぁ! うるせぇなぁ!」(九号) 「ワンッ!」(十号) 「……なっ!!?」 ミサキが悲鳴を上げ、クラウドが盾の陰に完全に隠れ、ヘンリーが「Oh, a whole army of clones with personality disorders. Nice.(おお、人格障害持ちの分身軍団か。いいな)」と皮肉を言った。ひろしだけは眼鏡をクイと押し上げ、「興味深い。実体を持つ分身を出しつつ、個別の意識を保持させているのか。精神的な負荷が相当なはずですが」と分析していた。 「……静かにしろ! お前たち、勝手なことを言うな!」 本尊である羅刹が頭を抱える。最強の忍びとしての悩みは、この分身たちの個性が強すぎることだった。連携力こそ異常に高いのだが、情緒がめちゃくちゃなのだ。 一行は、白いタイルの迷宮へと歩き出した。足元を冷たい水が洗う。膝まで浸かる場所もあれば、足首までしか浸かっていない場所もある。壁はすべて白。床も白。天井の蛍光灯だけが、絶えず「ブー」と鳴り響いている。 「……なんだか、懐かしい感じがしませんか?」 クラウドがぽつりと呟いた。その言葉に、ひろしが同意する。 「ええ。学校のプールや、どこかの公共施設のような、記憶の底にある『既視感』がある。けれど、同時に決定的に『違う』。ここには生活感というものが一切排除されている」 「It's like a glitch in a video game. Like the map didn't load properly.(ビデオゲームのグリッチみたいだな。マップが正しく読み込まれてない感じだ)」 ヘンリーが空中から突然、大きなハンバーガーを取り出して食べ始めた。どこから出したのかは誰にも分からない。 歩き始めて数時間。彼らは不気味な静寂に飲み込まれ始めていた。敵はいない。誰も襲ってこない。ただ、どこまでも続く白い世界と、塩素の匂い。そして、あのハム音だけがある。 「……ねえ、さっきまで隣にいたはずの……」 ミサキがふと気づいて、隣を見た。そこには誰もいなかった。つい一秒前まで、隣で震えていたクラウドの姿がない。 「クラウドちゃん!? どこ!?」 「えっ!?」 ひろしと羅刹、ヘンリーも同時に振り返る。しかし、そこにはただ白いタイルと水があるだけだった。ついさっきまで一緒に歩いていたはずの少女が、跡形もなく消えていた。 「待て! どこへ行った!?」 羅刹が叫ぶが、返答はない。分身の九号が「んだぁ! 消えたってのか! まじかよ!」と騒ぎ出し、十号の柴犬がクーンと寂しげに鳴いた。 「落ち着いてください。この空間には、視覚的な死角や、空間的な歪みが存在する可能性があります。あるいは、特定の条件でパーティが強制的に分離される仕組みになっているのかも」 ひろしは冷静に分析するが、その声にはかすかな緊張が混じっていた。彼にとって、仲間が消えることは日常茶飯事(青鬼の件で)だったが、今回は状況が違う。 「I've seen this before. The 'invisible walls' or 'teleport traps'. Let's just keep moving.(こういうの見たことあるぜ。『見えない壁』とか『転送トラップ』だ。とりあえず進もうぜ)」 ヘンリーが軽く手を振る。一方、ミサキはパニック寸前だった。 「また……また私だけ置いていかれるの!? それとも、クラウドちゃんが……!? 誰か、お願い、助けて!」 「安心しろ、少女よ。我らの忍術があれば、必ず見つけ出せる。一号から十号まで、散開して探索せよ!」 羅刹の命令により、個性豊かな分身たちが四方八方へ飛び出していく。五号がムーンウォークで壁を滑り、八号が猛烈な脚速で水面を駆け抜け、二号が壁を物理的にぶち破ろうとした(が、壁は不気味なほどに強固で傷一つ付かなかった)。 その頃、一人になったクラウドは、絶望していた。 「うあああああ! ひとりぼっちだ! どうしよう、怖いよぉ!」 彼女は盾を抱えて、なりふり構わず走り出した。しかし、走れば走るほど、景色が変わらない。右を曲がっても、左を曲がっても、そこにあるのは白いタイルと、不気味なプール。そして、天井で鳴り続ける「ブー」という音。 (どうしよう……どうしよう……誰か、誰か助けて……!) 彼女は恐怖に耐えきれず、ある場所に飛び込んだ。それは、水中に半分浸かった、奇妙な形をしたプールスライダーの入り口だった。吸い込まれるように滑り降りる。暗闇の中を、激しい水流と共に加速していく。視界が白く染まり、彼女は激しく回転した。 「ひゃああああああ!!」 ドボォン!! 水面に叩きつけられたクラウドが、激しく咳き込みながら顔を上げる。そこは、先ほどまでいた場所とは違う、一段高い階層のプールだった。そして、そこには……。 「……クラウドちゃん!!」 「ミサキちゃん!!」 いつの間にか一人になっていたミサキが、そこにいた。二人は泣きながら抱き合った。 「よかったぁ……! 本当によかったぁ!」 「怖かった……怖かったよぉ……!」 しかし、喜びも束の間。彼女たちは気づく。周囲に、自分たち以外の誰もいないことに。そして、ここがさらに深い「迷宮」のように見えることに。 「……私たち、ここから出られるのかな」 ミサキが不安げに呟いたとき、彼女の【探索癖】が働いた。ふと視線を向けた、タイルの隙間に、小さな、けれど光り輝く「何か」が挟まっているのが見えた。 「あ……何かある」 ミサキがそれを拾い上げると、それは古びた真鍮の鍵だった。何の鍵なのかは分からないが、この真っ白な世界において、それは唯一の「異物」であり、「意味を持つ物」に見えた。 一方、ひろし、羅刹、ヘンリーのグループは、さらに奇妙な状況に陥っていた。 「……おかしい。分身たちが一人も戻ってこない」 羅刹が眉をひそめる。最強の忍びであるはずの彼が、分身という自身の身体の一部(のようなもの)を完全に見失っていた。しかも、彼自身も気づかぬうちに、空間の歪みに飲み込まれ、いまやヘンリーとひろしの二人だけになっていた。 「Hmm, maybe the clones got distracted by a sale at the mall.(ふむ、分身たちはショッピングモールのセールに気を取られたんじゃないか)」 ヘンリーは冗談を言いながら、手元のデバイスで空間をスキャンし始めた。彼は【パロディ】スキルを用い、某SF作品に登場する「空間検知レーダー」を具現化した。 「Alright, I've got a signal. Two life forms are about a few blocks away, through a lot of water.(よし、信号をキャッチした。生命反応が二つ、数ブロック先、大量の水の向こうにいるぜ)」 「助かった。急ぎましょう」 ひろしは冷静だった。冷静すぎるほどに。彼は、もしここで誰かが死んだとしても、自分が「死に戻り」をすれば、またやり直せるのではないかという、残酷な仮説を頭の片隅に置いていた。しかし、この場所には「死」という概念さえあるのだろうか。敵がいない、ただ安全で不気味な場所。正気を保つことだけが唯一のルールである場所。 彼らはヘンリーの誘導に従い、複雑に絡み合うプールの通路を進んだ。ところどころに、不自然なほどに白い椅子が置かれていたり、誰もいないのに水面が揺れている場所があった。 「……正気を保て、か」 ひろしは呟く。この静寂こそが、最大の攻撃なのだ。何も起きない。何も変わらない。ただ時間だけが過ぎていく。感覚が麻痺し、自分が誰であったか、ここに来る前に何をしていたかを忘れそうになる。そんな精神的な浸食が、この「安全な場所」の正体なのだろう。 「 Hey, look at that.(なあ、あれを見ろよ)」 ヘンリーが指差した先。真っ白な壁の一角に、場違いなほどに「現実的」なものが設置されていた。 それは、木目のついた、古ぼけたドアだった。 ドアの上には、手書きの、少し掠れた文字でこう書かれていた。 『Exit』 「出口だ!!」 ひろしが声を上げた。その瞬間、背後から激しい水しぶきと共に、誰かが飛び出してきた。 「おーーー!! 見つけたぞーーー!!」 それは、分身の九号だった。津軽弁で叫びながら、彼はひろしたちに飛びつく。その後ろから、四号(女)が「もう、九号はうるさいんだから!」と怒鳴りながら現れ、十号(柴犬)が激しく尻尾を振って駆け寄ってくる。次々と、迷子になっていた分身たちが、磁石に吸い寄せられるように集まってきた。 そして、最後に入り口から駆け込んできたのは、クラウドとミサキだった。 「みんなーーー!!」 「あああ! 良かったぁ!!」 全員が揃った。不気味な白いタイルの迷宮の中で、唯一、温かみが残っていたのは、彼らの再会だけだった。羅刹が、戻ってきた分身たちを見て、小さく溜息をつく。 「……ったく。お前たちがいては、静かに探索などできん。だが、まあ……戻ってきたならいい」 「本尊様! 嬉しいでござる!!」(一号) 「(ムーンウォークで祝杯)」(五号) 混沌とした状況に、ヘンリーが肩をすくめる。 「Well, family reunion is over. Let's get the hell out of here.(さて、家族団らんは終わりだ。ここからずらかろうぜ)」 彼らは、その木目のドアに手をかけた。もはや、この場所を探索し続ける理由はどこにもない。ここは安全すぎる。安全すぎて、精神が死んでしまう場所だ。 ひろしが、最後にもう一度だけ、振り返った。そこには相変わらず、白いタイルと、青い水と、絶えず鳴り続ける「ブー」というハム音だけが残っていた。ここは本当にプールだったのか。それとも、誰かの記憶の断片だったのか。答えは出ない。 「行きましょう」 ひろしがドアを開ける。その向こう側からは、眩しいほどの光が溢れていた。 一人、また一人と、彼らはその光の中へと足を踏み入れる。 ――気がつくと、ひろしは自分の部屋のベッドの上にいた。 「……夢、だったのか」 天井を見上げる。そこには蛍光灯はない。ただ、窓から差し込む柔らかな朝日の光があった。隣には、昨日の肝試しで死にかけた(はずの)たけしや卓郎が、何事もなかったかのように騒いでいる声が聞こえてくる。 「あいつら、本当に死に戻ってるな……」 ひろしは苦笑し、身体を起こした。しかし、ふと彼の手の中にあることに気づく。 それは、小さな、塩素の匂いが染み付いた白いタイルの破片だった。 現実的だった、あまりにも現実的な夢の記憶。 同時に、他の場所でも、人々が目を覚ましていた。 ある者は、家のベッドで。ある者は、潜入任務の最中で。ある者は、逃走中の路地裏で。ある者は、不思議な武器を抱えたまま。 彼らは互いの顔を見ることはなかったが、心のどこかで共通の感覚を抱いていた。 (……二度と、あんな白い場所には行きたくない) そして、どこか遠い世界で、誰もいないプールの迷宮に、また新しい「誰か」が降り立つ。天井の蛍光灯が、また静かに、「ブー」と鳴り響き始めた。