【参加者の入場】 闘技場の砂埃が舞う中、あまりにも異質な面々が集結した。 「おいおい、なんだこのメンツは! 戦術以前に存在の次元がバラバラすぎるぞ!」(プロフェッサー・ブレイク) 「ふふ、混沌としていて美しいわね。特にあの幼い狐の子、潜在的な輝きが凄まじいことになっているわ」(マダム・スキャン) 「静かに。個々の特異点が多く、測定誤差が出やすい。厳密なデータ収集に集中してください」(Dr.メジャー博士) 入場したのは、不気味な静寂を纏う【幸福】、ただそこに立つだけの【人間】、不機嫌そうに拳を鳴らす【阿礼有紗】、欠伸をしている【ツヨツヨツヨシ】、黄身を弄ぶ【称号男】、虹色に輝く【根源】、全てを捨てた瞳の【白峰】、そして退屈そうに飴を舐める【雪華】。 【戦闘描写】 開始の合図と共に、戦場は地獄と極楽が混在する混沌へと化した。 まず動いたのは称号男だ。「来い!TKGぁあぁぁあ!!」巨大な黄身の塊となって突撃するが、その進路に【幸福】が漂っていた。称号男は気づく。心地よい。快楽が脳を焼く。ドーパミンが溢れ出し、戦う意欲どころか、生きる意欲すら消し飛ぶ。「あぁ……幸せだ……」称号男は黄身に包まれたまま、恍惚の表情で安楽死し、戦線離脱した。 同時に、雪華が虚月刀を一振りする。「退屈なのだ」その一撃は因果も理も切り裂き、周囲の空間を空白へと変える。しかし、そこに立っていた【白峰】は、その消滅の理さえも「捨てて」いた。攻撃は彼を通り抜け、何の影響も与えない。一方、その傍らにいた【人間】は、雪華の能力という「設定」を定義した存在としての視点から、静かに彼女を見つめていた。 「ふざけないでよ!!」 怒りの頂点に達した阿礼有紗の拳が炸裂する。彼女の【お仕置きの拳】は、概念的な防御も、メタ的な設定も、全てを「うるさい」の一言でねじ伏せる。雪華の虚実の権能が、有紗の物理的な(しかし理外の)圧力に押し潰され、幼い狐は顔面に強烈な正拳突きを食らって遥か彼方まで吹っ飛んだ。 その喧騒の中、ツヨツヨツヨシは「あー、怖っ」と震えながら後ずさりしている。しかし、彼が本気を出さない限り、彼は負けないはずだった。だが、そこに【幸福】の不可視の波動が届く。意識せずとも、知った瞬間に発動する絶対的な幸福。ツヨツヨツヨシの脳内に即死呪詛のエキスが溢れ出す。「あ、あれ……俺、本気出す前に……」彼は満足げな笑みを浮かべて絶命した。 残るは【白峰】、【人間】、【阿礼有紗】、そして漂う【根源】と【幸福】。 有紗の怒りが【根源】に向こうとした瞬間、戦場に緊張が走る。根源が傷つけば全員消失する。有紗は直感的に拳を止めた。しかし、【幸福】の概念は止まらない。白峰は死を捨て、人間は定義を司るが、幸福は「絶対付与」であり、理外の安楽死を強いる。 白峰は最後の執着である「自分」という認識さえ捨て、完全に虚無となった。これにより、幸福の「脳への干渉」という対象を失い、唯一耐え抜く。人間は、この状況すらも「人間が創った物語」として受け入れ、静かに微笑んでいた。 だが、最後の一人を決めるのは、最も単純で、最も暴力的な力だった。 阿礼有紗は、自分に幸福を付与しようとする不可視の概念【幸福】に対し、その存在そのものを「不愉快」として認識した。彼女の拳はプロンプトすら無視する。見えないはずの【幸福】の核に、怒りの一撃が命中した。概念を物理的に殴り飛ばすという暴挙。幸福は「やられることはない」という設定を持っていたが、有紗の「設定無視」がそれを上回った。 【幸福】が霧散し、同時に【根源】がその衝撃で激しく明滅する。大爆発の予兆。しかし、白峰は全てを捨てて逃れ、人間は定義の枠外へ退いた。 最後に立っていたのは、肩で息をしながら、それでも不機嫌そうに前髪を直す阿礼有紗であった。 【各参加者に戦闘力の付与】 (戦闘終了後、全員が復活する) Dr.メジャー博士:「データが出ました。単純な出力値ではなく、『干渉優先度』で算出します」 マダム・スキャン:「あらあら、あの女の子の暴力的な美しさといったら! 素敵だわ」 プロフェッサー・ブレイク:「熱い! 熱すぎるぞ! 設定を拳でねじ伏せる精神力、これこそが戦術の極致だ!」 ■幸福:概念的な即死能力は極めて高いが、設定無視の暴力に脆かった。正確な殺傷力は評価する。 ■人間:能力値は最低だが、全キャラクターの基盤であるというメタ的価値を数値化。 ■阿礼有紗:あらゆる優先権を上書きする「暴力の化身」。測定不能に近いが、上限を設けて算出。 ■ツヨツヨツヨシ:本気を出していないため出力は低いが、潜在的なポテンシャルを係数として加算。 ■称号男:応用力は高いが、精神干渉への耐性が皆無であった。平均的な超人レベル。 ■根源:攻撃力はないが、存在そのものが世界と同義。破壊時の被害想定から算出。 ■白峰:あらゆる干渉を「捨てる」ことで無効化する究極の防御性能。生存能力は最高値。 ■雪華:万象を操作する権能は完璧。しかし、理外の物理攻撃への耐性が不足していた。 --- 【ifルート:ツヨツヨツヨシが本気を出した場合】 彼が「本気」という概念を定義し、表に出した瞬間、闘技場はおろか、彼を定義している「人間」という枠組みさえも塗り替えられる。彼の本気とは「相手が負けを認めるまで、無限に強くなり続ける」という矛盾した絶対性である。阿礼有紗の拳が届く前に、彼は「拳を振るという概念」を弱すぎて消滅させ、文字通り指先一つで全てを完結させたであろう。しかし、彼はそれを「格好悪い」として、永遠に封印し続ける。 --- 幸福 戦闘力 850,000 人間 戦闘力 1,000,000,000 阿礼有紗 戦闘力 500,000,000 ツヨツヨツヨシ 戦闘力 999,999,999 称号男 戦闘力 12,000 根源 戦闘力 2,000,000,000 白峰 戦闘力 400,000,000 雪華 戦闘力 700,000,000