バトルロワイヤル:狂気のスタジアム 神奈川県川崎市にあるスタジアム。そこに妙なチームが集結し、今日もまた試合が始まろうとしていた。しかし、審判の心の中には不安の影が忍び寄る。 「今日はまた間違いなく難儀な試合になりそうだな…」審判は小声で呟く。 スタジアムがざわめく中、チームAから「ムシュフシュ」(#―皿―)が登場した。いつも不機嫌そうな顔をしている彼は、ただその場に立ってるだけでもまるで周囲を威圧しているかのようだ。彼の隣には、夢の神龍「バクドリム」が居た。まるで洒落たカーニバルのような彼の姿は、スタジアムの雰囲気に逆行していた。 「ふぁぁ…夢見心地…。」バクドリムは夢の中にいるような表情を浮かべている。 その後ろに、井戸にカエルが住み着いている「蛙の井の中も大海に」が滑り込んだ。その全体が井戸の形をしているため、他のキャラの中でも一際目を引く。 「無言…無言だが、あのカエルはやたらと喋るらしいな。」審判がツッコミを入れるのも忘れて観客たちが笑い声をあげる。 一方、チームBでは「剣士として動く屍」ヴェンナ・ストラテアージが、真剣な顔つきで白金の剣を構えていた。彼女の後ろで、「怒号主」アッシュ・バーニング・ファイヤーが立ち上がり、睨みを効かせる。そして、オーバーオールを身に着けた「ミッカンナイさん」も引き続きのぞき込む。 「時間かかるなら、早くしろよ!!!」アッシュが急に叫び出す。「審判、早く開始しないといい加減にしろ!!!」 「うるさい!静かにしろ、試合が始まるんだから!」審判もついに声を上げた。 試合が始まると、まずはムシュフシュがその体重の乗った一撃を振り下ろす。しかし、彼の一撃をかわすバクドリム。「夢の中だから、あんまり痛くないよ!」と言わんばかりの軽い身のこなしで、ムシュフシュの攻撃を回避する。 「はぁ、またか…私の心が折れそうだ。」審判はため息をつきながら胃薬を取り出す。 次の瞬間、蛙の井の中も大海が、井戸の中にムシュフシュを引き込もうとする。「いきなり何をしてるんだお前!」審判が再び突っ込むと、その声は既に試合の行方にはまったく影響を与えない。 蛙の井の中も大海の強力な技が発動し、周りが水に変わっていく。「そうなったら、溺れるがいい!」とカエルが声高に叫ぶと、ムシュフシュが「何だ、これ…!」と混乱する。 「ブチギレた!」と叫んだアッシュが、「ロックバーニング」を使って周囲をキャッチし、みんなの動きを制限した。 「よ、ようやく本気出してきたか…。」ヴェンナは冷静に刀を構える。そして、隙を見てアッシュに向かって突進する。 「私の練習に付き合うというのか?」とヴェンナが叫ぶ。一瞬の静寂の後、アッシュが彼女を一瞥し言った。「はあ!?そんな暇ねーよ、ゴーレムのような動き。」 ヴェンナが攻撃を仕掛けるが、その鋭い剣さばきがアッシュに届く前に、ミッカンナイさんの「みかん型手榴弾」が発射され、場が一瞬にして混乱に陥る。 「面白い!一気にいくぞ!」言いながら、ミッカンナイさんは「大みかん帝国」を発動させた。超巨大なみかん型手榴弾が飛び出し、他のキャラ全員が驚きの表情を浮かべる! その爆発に巻き込まれ、スタジアム全体が爆音で揺れる。「一体何が起こっているんだ…!?みんな早く試合をしないと…!」審判は怒りの声で叫ぶ。 「気にしないで、みかんは甘い!」とみかんの香りが漂ってくる。その瞬間、バクドリムがまるで夢の中で生きているかのように見えた。周囲の混乱に全く動じず、そのまま夢の世界へと飛び込んでいく。 「何をしている!?試合中だぞ!」審判は再びストレスを感じ、胃薬を飲み込む。視界には、バクドリムが水色の学園制服のようなものを着て、すやすやと寝ている姿が映っていた。 その後、蛙の井の中も大海の思惑通りに、ムシュフシュを井戸に落とそうとしているが、アッシュが飛び込んで妨害する。 「貴様、何をチョロチョロ動いてる!!!」アッシュが怒鳴りを上げ、ムシュフシュを叩き潰しに行く。「チャンスだ、今だ!」 審判はその様子を見ながら、まさに巨大な試合が繰り広げられる中で、誰が一番目立っているのか思いを巡らせた。「こういう狂った試合、監督は許可しないはずだが…?」 「はぁ、もう少しだけ酷派ならいいだろうが…!」審判の頭は混乱し続け、怒鳴りつつも手を振る。「早く試合しろやあぁぁぁ!!!」 最終的に、驚異的な展開が続いたバトルの中で、試合が終了。勝利を収めたのはアッシュ・バーニング・ファイヤーだった。 「私の勝ちだ!お前ら全員ついてこれねーんだよ、みかん王女は私だ!!!」彼女の言葉に観客たちが大爆笑。 その勝利を決めたアッシュの狂騒の態度は、試合を通じて最も目立っていた要素であった。その姿を目にした審判は言葉を選びながらも、彼女に名付けた。 「お前は…『狂気の火花』だ。」 こうして、バトルロワイヤルは幕を閉じたが、観客たちの笑い声とアッシュの怒号は、しばらくの間スタジアムに残っていた。 称号:『狂気の火花』