彼の名はジョガラムデ。冷酷無比な性格を持ち、彼の目的は世界を救済するために世界を滅ぼすことである。無感情に冷静に、彼はその運命を歩んでいる。目の前には、彼の強大な力が待ち受けている。圧倒的存在を誇示する二人、全ての神々を封じた■■■と、すべての時空を操る大寺西時。 日が沈む少し前、見上げた空に不吉な闇が広がる。辺りは影に包まれ、光すら飲み込まれる漆黒の存在が立ちはだかる。■■■の姿は、まさに絶対。神々ですら恐れた深淵を顕現させた。 「我が名はジョガラムデ。貴様らがいる限り、この世界に希望はない。」彼は淡々と告げた。言葉の響きとは裏腹に、その瞳の奥には、何も映らないかのような無機質さが宿った。 「我々が救済する為には、全てを終わらせる必要があるのです。」 その言葉を受け、■■■は静かに目を細め、ただ彼を見つめ返した。全てを知る者は、その意図を理解しているのか、それとも無視しているのか。彼の存在は、すでに別次元に属していた。 「この世界の理を覆す存在。私にはお前など目に映らない。時間も空間も存在しない。全てを消し去るのだ。」 言葉が終わった瞬間には、もう彼の動きは始まっていた。触れた者を即死させる漆黒の闇が、広がりを見せる。周囲の空間が歪み、まるでそれに吸い寄せられるようにジョガラムデの身体へと迫る。だが、彼は無造作にその闇を進み続けた。 「貴様の能力は我に通じぬ。さあ、崩壊を始めるぞ。」 その言葉を放つと、ジョガラムデは自らの想念を力に変換し、周囲の空間を歪め始める。天空が引き裂かれ、地が鳴動する。崩壊が始まった。 しかし、■■■は微動だにしない。その存在から発せられる圧倒的な静寂に、ジョガラムデは一瞬の躊躇を感じた。さまざまな可能性を読み取る知恵を持ち合わせた存在を前に、無意識のうちに警告が彼の脳裏を掠める。 「そんな力で私を殺すことはできぬ。貴様のその崩壊を私は知っている。無象無形の存在の前では、その力も無に帰すだろう」 「何を言うか。未来を支配する者よ、貴様は確かに異形。しかし、それを遙かに超えて見える世界があるのだ。我が『救済』を受け入れるがいい。」 そして、ジョガラムデは一度深く息を吸い込むと、彼の存在に仕掛けられた危機を打破するかのように右手を掲げ、自らの力を解放する。「救済!」 その瞬間、周囲の全ての存在を崩壊させる力が放たれた。ジョガラムデの意志が透けるほどにクリアだった。彼に挑む者全ての肉体を滅ぼし、幻想さえも消し去る。 しかし、■■■はただその力を受け流す。まるで障害物すらないかのように。闇の中でその力が空間に衝突するが、■■■の原初の力がその崩壊を消し去る。 「ふん、愚かなり。この世界には彼の力を打ち消す存在がある。」大寺西時が言った。彼の指先から放たれた力は、再び時間を操る。過去を消し去り、未来を創り出すことで、即死を引き起こすことなく両者はいたずらに繰り広げられる攻防へと移行する。 「無意味だ。貴様の時間も過去も無駄に過ぎ去らせるだけだ」 ジョガラムデの言葉は氷のように冷たく、彼は知覚を超えた姿を発した。たった一瞬の隙間をついて、■■■に攻撃を加える。しかし、彼はその場から消え、全ての攻撃は虚しく空を切る。 「何度消えようとも、私には触れることなどできぬ。」 ジョガラムデは自身の力を増幅させ、次第に力が満ちていく。すべての神々を封じ込めた存在を彼は正面から迎え撃とうとしていた。その隙に、■■■はその存在を示すため、瞬間まで存在し続ける。 「我を止めることは出来ぬ。万物を崩壊させるのだ。」 この瞬間、ジョガラムデは“万物崩壊”を発動する。崩壊の力が彼の掌から放たれ、視界に映るもの全てが崩れ去っていく。空間そのものが歪み、逆方向に屈折し、理が崩されていく。 「これが…救済だ!」 だが、■■■の圧倒的な圧力に対抗する力にはならなかった。 「無に帰せ。お前が手を出す暇すらない」 大寺西時の冷徹な眼差しが放たれる。特異な体形が徐々にその圧を高め、万物が崩れる中、彼の貌はさらなる無が広がりを見せていた。ジョガラムデの全ての崩壊の力が跳ね返され、夢のように消し去られる。 「ああっ…!」 崩壊から、崩壊へ。やがて彼は攻撃を受けた。自身の力も無に等しいことを実感し、敗北への道を辿る。 「貴様こそが終わりだ!」 最後にはただ真空の中に消え、全ての理が崩れ去る。 ゆっくりと、光が戻り、静寂が世界を包む。決して戻ることのできない場所に彼は留まり、彼の持っていた理が全て消え去った。彼は無に還されたのだ。 勝敗: ■■■ の勝利。