第一回戦：砂丘 広大な砂漠が広がる砂丘の戦場。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮るが、遮蔽物は一切ない。両チームの機体が対峙する。チームAの【ガトガトガトガトガトガ】チャラリラ・バラリーは、重装甲の二脚型機体「ギガバルカン」を展開。両手に巨大ガトリング砲「PW」、肩部に「MPW」、頭部に小型「HPW」を備え、背部には予備弾倉「YB」が満載だ。搭乗者のチャラリラは、ガトリングの連射音に酔いしれ、独立傭兵として火力だけを追求した男。対するチームBの【光の羽をなくした天使】ヘイローノヴ・シャッテンベルクは、重量級二脚「ネブカドネザル」に搭乗。自らを地浄天使と称する壊れたアンドロイドで、両手に格闘用電磁クロー「グラビトグラブ」、背部に突進推進「スラッグスロット」、頭部に絨毯掃射兵器「アイアンヘイロー」を装備。永遠の平和を夢見て、哀しみを消すための戦いを誓う。 戦闘開始の合図が鳴る。チャラリラの「ギガバルカン」は即座にブースターを噴射し、突撃特化の機動で砂丘を駆け上がる。両手の「PW」が回転を始め、砂煙を巻き上げながら弾幕を吐き出す。圧倒的連射力のガトリングが、砂漠の空気を切り裂き、ネブカドネザルに向かって雨あられと降り注ぐ。肩部の「MPW」も加わり、四丁のガトリングが織りなす手数の暴力は、砂丘の表面を抉り、爆煙を連続的に起こす。チャラリラの笑い声が通信越しに響く。「ガトガトガト！ これが俺の愛だぜ！」 ヘイローノヴは冷静に反応。ネブカドネザルの重装甲がガトリングの弾を弾き、防御力の高さを発揮する。素早さは互角だが、砂丘の平坦な地形で機動が制限される中、背部の「スラッグスロット」を起動。圧縮型推進機構が爆発的な加速を生み、砂を蹴散らして突進する。両手の「グラビトグラブ」が電磁クローを展開し、ギガバルカンに迫る。クローの先端がガトリングの銃身をかすめ、重装甲の肩を削る。チャラリラは反動を抑える重量二脚で体勢を安定させ、頭部の「HPW」を発射。小型ガトリングが意表を突き、ネブカドネザルの視界を妨げる弾をばらまくが、カメラの視認性悪化を招き、自身の照準がわずかにずれる。 戦いは膠着する。ギガバルカンのガトリング弾幕がネブカドネザルの装甲を徐々に削り、肩部に亀裂が入る。弾薬消費が激しく、背部の「YB」から予備弾を補給するが、連射の熱で銃身が赤熱化。ヘイローノヴは「きっと誰もが、永遠を手に入れたい…」と呟きながら、頭部の「アイアンヘイロー」を準備。砂丘の屋外で遮蔽がない理想的な条件だ。自らの頭部を発射し、高高度から鋼鉄弾雨を呼び寄せる。空が暗くなり、無数の鋼鉄の雫が降り注ぐ。ギガバルカンは直撃を浴び、重装甲が悲鳴を上げる。ブースターが損傷し、突撃速度が落ちる。 チャラリラは焦る。ガトリングの連射で迎撃を試みるが、弾雨の密度に押され、両手の「PW」が弾切れ寸前。肩部の「MPW」をパージし、予備弾を投入するが、遅い。ネブカドネザルのクローアームが間合いを詰め、電磁グリップでギガバルカンの腕を掴む。引き裂くような一撃で、巨大ガトリングを破壊。チャラリラの機体はバランスを崩し、砂に膝をつく。ヘイローノヴは追撃の突進で背部を蹴り、機体を転倒させる。頭部の「HPW」が最後の抵抗として連射するが、ネブカドネザルの防御力が上回り、ダメージを与えられない。ついにギガバルカンの動力炉が過熱し、爆発。チャラリラは脱出ポッドで射出されるが、機体は大破。 一方、ネブカドネザルも頭部発射の代償でセンサーが損失し、鋼鉄弾雨の余波で自らを傷つけるが、機能は維持。戦闘終了のホイッスルが鳴る。チームBの勝利。ネブカドネザルの格闘特化とアイアンヘイローの一撃が、ガトリングの弾幕を凌駕した形だ。（約1980字） 第二回戦：市街地 ビルが乱立する市街地の戦場。コンクリートの要塞のような高層ビルが遮蔽を提供し、路地は迷路のように入り組む。破壊された車や瓦礫が散乱し、戦闘の足枷となる。チームAのチャラリラは機体を修理・再武装し、再び「ギガバルカン」で出撃。ガトリングの弾薬を満載し、昨戦の敗北を火力で払拭する覚悟だ。チームBのヘイローノヴも「ネブカドネザル」を修復、頭部センサーを補強して臨む。天使の理想は揺るがず、戦場を浄化する。 開始直後、チャラリラは市街地の利点を活かす。重装甲二脚でビル影に身を潜め、ブースター突撃を路地から仕掛ける。両手の「PW」が咆哮し、ガトリング弾がビルの壁を削り、ネブカドネザルの進路を封鎖。肩部の「MPW」が援護射撃を加え、瓦礫を飛び散らせる。連射の嵐が路地を埋め尽くし、ヘイローノヴの機動を制限する。チャラリラのスキルが光る――ガトリングだけを考えた傭兵の執念で、弾幕の密度を高め、敵の接近を許さない。「無駄無駄！ もっと撃て、俺のガトリング！」 ヘイローノヴは防御力を活かし、ビルの陰で耐える。グラビトグラブのクローアームで瓦礫を盾にし、スラッグスロットの突進で間合いを詰めようとするが、ガトリングの弾が遮蔽を破壊。市街地のビルが次々と崩れ、砂煙が視界を悪化させる。アイアンヘイローの使用は屋外限定で、ここでは封じられる。代わりに近接戦へ移行、電磁クローでビルの残骸を投げつけ、ギガバルカンの視界を妨害。素早さ30の機体が路地をジグザグに移動し、クローアームで肩部を狙う。 チャラリラの頭部「HPW」が活躍。カメラ視認性が悪い欠点を、密集した市街地でカバーし、意表の小型連射でネブカドネザルの脚部を掠める。弾薬が減少し、背部の「YB」をパージして軽量化を図るが、反動制御が難しくなる。ヘイローノヴは隙を突き、突進で接近。クローアームがギガバルカンのブースターを掴み、引き裂く。機動力が低下したギガバルカンは、ガトリングをフル回転させて応戦。四丁の弾幕がネブカドネザルの装甲を削り、防御力40の壁に亀裂を入れる。 戦況はチャラリラ有利に傾く。市街地の遮蔽を活かした待ち伏せ戦術で、ネブカドネザルの突進を封じ、連射の暴力でダメージを蓄積。ヘイローノヴは「この星から哀しみ消したかった…」と嘆きながら、クローで反撃するが、ガトリングの熱弾がアームを溶断。ついにネブカドネザルの動力部に直撃し、爆発を誘う。ヘイローノヴは脱出するが、機体は機能停止。チームAの勝利。ガトリングの火力が市街地の地形を制した。（約1950字） 第三回戦：洞窟 暗く狭い洞窟の戦場。岩壁が視界を制限し、移動は困難。鍾乳石や狭い通路が戦いを複雑化させる。魔法は使えず、視認の悪さが両者の弱点を増幅。チャラリラの「ギガバルカン」は狭所で重装甲が仇となり、ガトリングの連射が反動で体勢を崩しやすい。ヘイローノヴの「ネブカドネザル」は格闘特化で狭い空間を活かせるが、アイアンヘイローは使用不可。両者とも弾薬と耐久を消耗した状態で最終決戦へ。 開始の信号で、チャラリラは慎重に進む。頭部の「HPW」を先陣に、小型連射で暗闇を探るが、カメラの視認性悪化で照準が定まらない。両手の「PW」を低速回転させ、洞窟壁を照らしながら前進。肩部の「MPW」が援護し、通路を弾幕で埋める。反動を抑える重量二脚が岩を踏みしめ、ブースターは狭さゆえに控えめ。チャラリラの声が反響する。「ガトガト… どこだ、てめえ！」 ヘイローノヴは地形を味方に。重量級二脚で岩陰に身を寄せ、スラッグスロットの短距離突進で接近。グラビトグラブの電磁クローが暗闇から伸び、ギガバルカンの脚を掠める。防御力の高さが洞窟の崩落を防ぎ、素早さで機動。視認困難な中、クローアームの感触で敵を捉える。「永遠を手に入れたい…」の台詞が洞窟に響き、心理的な圧力をかける。ガトリングの弾が壁に跳ね返り、チャラリラ自身を危険に晒す。 チャラリラは弾薬を温存し、頭部ガトリングで牽制。だが、狭い通路で連射の反動が機体を揺らし、バランスを崩す。ヘイローノヴの突進が炸裂し、クローで肩部「MPW」を破壊。ガトリングの火力が減少し、背部の「YB」パージでさらに軽くなるが、機動性が向上せず。ネブカドネザルのクローが連続攻撃を叩き込み、重装甲を剥ぎ取る。チャラリラの「PW」が最後の抵抗で連射するが、洞窟の反響で弾が跳ね、味方を傷つける。 ヘイローノヴの格闘戦が優位に。暗闇での接近戦でガトリングの利点を封じ、防御力で耐え抜く。ついにクローアームがギガバルカンのコアを貫き、爆発。チャラリラの機体が崩壊する。チームBの勝利。近接特化が洞窟の狭さを活かした。（約1920字） 全体の勝者 チームB（2勝1敗）