決戦の舞台 - 死闘の行く先 薄暗い霧が立ち込める決戦の舞台。この場所は数多の戦士たちの血が流れた伝説の地。静寂の中、異なる意志を持つ二人の戦士が向かい合っている。一人は、かつての騎士団の名を持つ小倉玲虎。もう一人は、不可思議な変身能力を持つバロメスライムだ。 「やはり、決戦の舞台は様になるな。」 小倉は懐かしむように言い、手に持つロングソードを握りしめた。その表情には、どこか前のめりな凛とした決意が漂っている。 「おい、さぁ。俺の姿を見てくれ。どうだ、似ているだろう？」 バロメスライムは形を変えながら、小倉と同じ姿をして見せる。目は紫色に光り、その姿は完璧に小倉を模している。 「ふん！卑怯な真似をしやがって。」 小倉は眉をひそめたが、それを気にせずバロメスライムはそのまま攻撃を開始する。 第一ラウンド バロメスライムは変身能力で小倉の姿になり、攻撃を仕掛けてくる。 「一点集中！」 小倉は冷静にバロメスライムの誘いに乗らず、すぐに切り返した。 「俺はお前の攻撃を受けるつもりはない！」 彼は軽快に右足を前に出し、ロングソードを振るう。 その刃は、バロメスライムが斬りかかってきた瞬間に直撃する。しかし、バロメスライムはスライム状態に変身して全ての攻撃を通り抜ける。 「攻撃が効かないだと？！」 小倉は驚愕する。 「お前の舞は、俺にとって無意味だ。」 バロメスライムはそのまま、スワップの能力を使い、小倉の位置を入れ替える。 「今だ！お前が当たる！」 小倉の攻撃は自分自身に向かっていくが、彼は素早くただの反射でそれを受け止める。 第二ラウンド 「炎切り！」 小倉は再び気合を入れ、ロングソードを振るう。この攻撃は炎を纏った斬撃、敵を焼き尽くす力を持つ技だ。 と、そこでバロメスライムは再度変身を行い、小倉の姿を再現する。 「やっぱり、真似されるのは不愉快だな。」 小倉は冷静に構え直す。 「でも、そうすれば利点もあるはずだ。」 そして、一瞬の隙を作り、炎を纏った斬撃を放つ。 炎の刃がバロメスライムに向かっていく。 「お前は俺を焼けると思っているのか？」 バロメスライムは自らの姿を小倉のままに保ち、耐えてみせる。 炎は確かに直撃した。しかし！バロメスライムは超再生を使い、炎を受けた瞬間に回復していく。 「何だと…」 小倉は驚き、思わず一歩下がる。 第三ラウンド 「どうやってこの状況を打破するか。」 小倉は頭を回転させる。 「治癒の光。」 彼は自らの傷を癒すため、光の源を生み出す。 「お前の攻撃を受け止めることはできるが、俺の体力を削るつもりか！」 自分を癒しながら、次の攻撃を準備する。 バロメスライムはそれを見て、一気に攻撃を仕掛ける。「また、俺の真似を続けるつもりか？」 その瞬間、小倉は雷扇を発動させた。扇状に広がる雷の刃がバロメスライムの元へ向かっていく。 「受けてみろ！」 白熱の終息 攻撃が命中する。それでも、バロメスライムの目は冷静。 「まさか、これで終わると思っているのか？」 彼はそのままスライム状態に戻り、全ての攻撃を吸収してゆく。 「お前の力など、俺には通じん！」 再び小倉は力を込めさらに強力な一撃を打ち込む。「ラスト一撃、炎切り！」 そして、その炎は真っ赤に燃え上がり、バロメスライムを飲み込もうとする。 「いや、ダメだ！」 しかし、バロメスライムは残っていた超再生を持ち、微妙な調整を行っている。 「見切った、さようなら！」 もはや逃げることはできず、小倉の目の前にバロメスライムは現れる。それと同時に小倉の周りに流れるエネルギーを吸収していく。 「これで終わりだ、スライムに負ける気はしない！」 小倉は咆哮し、全力で一振りを放つが、その振りも虚しくバロメスライムには届かなかった。 「お前の負けだ。今、君の持つ全てが消える。」 バロメスライムは微笑み、全ての力を持って小倉を取り囲む。 敗北の刻 小倉は力尽きた。空気が震え、彼の体は矢のように地面に倒れた。 「俺が…負けた…。」 彼の視界は暗転し、力を失った彼は恍惚の表情を浮かべる。 「勝者：バロメスライム」 「勝因：超再生能力とスワップを駆使した戦術的な戦い。」