ある晴れた日の午後、王国の一角にあるギルドの事務室では、四人の職員がそれぞれ手配書を手に取り、懸賞金を決定するための協議が行われていた。職員たちは、危険な傭兵から強力な魔法使い、さらには神話の生物まで、様々な対象を目の前にしていた。彼らの真剣な表情にこめられた責任感は、その手配書に記された者たちの危険度の高さを物語っていた。 「まずはヴォルギン大佐から始めよう。」と一人の職員が提案した。 ヴォルギン大佐は筋肉質の長身で、特殊なスーツに身を包んだ男であった。彼は「サンダーボルト」と呼ばれる技を持ち、その攻撃力は何者をも圧倒するが、雷に対しては脆弱である。しかし、その頑強な肉体と戦闘スタイルから判断するに、危険度は非常に高い。 「彼の能力は’帯電’だ。電気を発生させる体質であり、銃弾の火薬を電気で発火させて実質的に弾を発射出来る。」別の職員が報告する。その神経質な態度からも、彼はその危険性を認識していることが伺えた。 「彼の懸賞金はどうする?」 「もし私の意見を聞くなら、’無視できないほどの威力と頑強さに対して、懸賞金は30000ゴールドが妥当だと思います。’」その場の全員が頷く。 すると、職員たちは彼の危険度を【A】と認定することにした。 次は、《世界を整える美学者 運命編集者》エディウス=レガリアの番だ。彼はまるで紳士然とした雰囲気を持ち、戦闘スタイルも常に冷静であった。「彼のスキル《運命編集》は非常に凶悪です。彼はリアルタイムで現実を変えることができるため、普通の戦闘では太刀打ちできません。」一人の職員の表情が曇る。 「そうですね、勝者となるためには彼をどうにか封じ込めなければなりません。故に、懸賞金は50000ゴールドが妥当です。危険度は【S】でしょう。」 次に取り上げられたのは、深海の主、ダゴンであった。彼は魚と人間の姿を併せ持つ恐ろしい存在で、深きものどもを従えている。職員たちはその神秘と恐怖を目の当たりにして、意見が分かれる。 「不死であり、大嵐を呼び寄せる能 動も持つ。制御不能な存在です。」と一人が言い、別の職員がそれに続けた。「彼を捕まえることはほぼ不可能です。恐れを抱かせれば、そのまま深きものどもに変化してしまう。」 「懸賞金は70000ゴールドに、危険度は【S】で良いでしょう。」彼らはダゴンの危険度を極めて高いと結論付けた。 最後に、E.197+nが取り上げられた。彼は合成音声を持つ存在であり、一見奇特な存在であったが、実際は非常に危険な存在だった。「彼は全人類の声を一つにした存在です。暴走する可能性があるため、一瞬でも油断できません。」との意見が出た。 「しかし、攻撃力も魔力も非常に高い。彼の力が暴走した場合、街一つが消滅してしまう危険性もあります。」別の職員も重く頷いた。 「懸賞金は40000ゴールドで、危険度は【A】として案内します。」 こうして、職員たちは全員の危険度と懸賞金を決定した。 「出揃った。では、この発表をギルドの掲示板にて告知します。」 そして、彼らがそれぞれ手配書を手にし、決議をまとめた資料を掲示する準備が整った。その瞬間、彼らの背後で爆音が響き、E.197+nが急に暴走し歌い始めた。 「フザハグン ムグルウナフ! すべてが求める声、音の大宴!」 ひどいノイズのような声が事務室中に響いた。職員たちがその姿に引きずられるように視線を向けると、彼は次第に力を抑えきれなくなり、激しい震動が室内を揺さぶった。そして彼の身体から襲うような力が解き放たれ、大きな爆発が起こった。 事務室は光りに包まれ、目を瞑るしかなかった。爆風が収まったとき、E.197+nの姿は消え、静寂の後に何かが落ちているのだけが残った。 (結果) - ヴォルギン大佐: 危険度【A】、懸賞金30000ゴールド - エディウス=レガリア: 危険度【S】、懸賞金50000ゴールド - ダゴン: 危険度【S】、懸賞金70000ゴールド - E.197+n: 危険度【A】、懸賞金40000ゴールド