シモはその透明で繊細なドレスが、薄い光を漏らす硝子のように優雅に揺れる中、戦場に立っていた。彼女の空色の長髪は風になびき、心の奥では不安と屈辱が渦巻いていたが、彼女はそれを振り払い、拳を握りしめた。彼女の前には、天国街C地区の代表である猫の獣人「ジーナ」と、近未来的な装いの女性「PSYber/CRASH」yyaが待ち構えていた。 ジーナは白い制服に身を包み、腰にはレイピアのストックベルトをしっかりと巻きつけていた。その目は穏やかさと決意に満ち、軽やかな身のこなしで戦いを待ち構えていた。彼女は相手を選ぶ目を持っている、感覚的に感じ取る能力を持った戦士だ。 一方で、PSYber/CRASHは宇宙の闇に包まれたような、力強い存在感を放っていた。鈍器を持った彼女は、亜空間からやってきたかのような未来的なデザインをした服を身にまとい、指先からは闘志がほとばしっていた。彼女の目はギザ歯と共に、攻撃を待つ獣のような凶暴さを宿している。 戦闘の合図が落ちると、シモは静かに輝杖を高く掲げ、「硝子魔法」を発動させた。「乱暴にしたら……砕けちゃいますよ……」と、声を震わせながら呟く。 すると直後、ジーナが剣身の射出を狙って「召し上がれ!」を放ち、瞬時にレイピアの剣身がシモへと飛んできた。この攻撃は素速く、逃げる暇もなく、シモの周りをグルリと包み込むガラスの破片が攻撃を受け止める。光り輝く硝子の魔力が空中で崩れ、敵の攻撃を粉砕した。しかし、ジーナの攻撃は完全には収束せず、少しの破片は地面に落ちた瞬間に、シモに向かって再度飛び掛かる。 その中で、PSYber/CRASHは「HAMMER!!」と叫び、戦鎚を大きく振り上げた。「アハハハ!お前の良さは必要ねぇ!」と、攻撃性を増していく。彼女の一撃はシモの防御を無視するほどの威力を持っていた。 シモは必死に反応し、「硝子罪悔の夢」を使い、迫る攻撃を再びガラスの破片で包み込む。しかし、PSYberの一撃が直撃してしまい、シモはしっかりと防御していたが、振り回される剣身の破片によっていつの間にか防御を破れてしまう。 「もっと力を抜け、あんたも俺たちと同じ戦場にいるんだから!」と、PSYberは続けて叫ばんばかりに、さらに大きな一撃、「CRASH」を放つ。その衝撃波がシモを包み込み、注意を逸らさせる。彼女の心には劣等感が漂っていた。 ジーナはその隙間を狙うように舞い上がり、天空からの斬撃を試みる。「協奏!」と叫んだ瞬間、彼女の周囲が空中で魔法のように剣撃で満たされる。この範囲攻撃にシモは足を取られ、再び無防備になってしまった。 冷静に彼女は、自分が何をしなければならないのかを考え直す。「私は、砕けたりしない……」と心の中で自信を積み重ねながら、次の手を考えた。しかしたまたま彼女は攻撃を受けてしまい、戦闘が一時、劣勢に転じる。 「バカな!動きが鈍くなっているわ」とその言葉を囁くPSYberに対し、シモの心の声が変わる。「もう怖いって思わなくていいって、私はここで自分自身を信じる!」 すると、彼女は決意を胸に、硝子の輝杖を掲げ、強い力を込めた。「砕ケ散ッタ硝子ノ間!」無数の輝く破片が両者を包み込み、周囲の空間を覆い尽くす。シモの圧倒的な決意の魔力が強まるほど、周囲は不気味なほどの静けさに包まれた。 隙間から光が漏れ出し、彼女は未来への希望を見出した。しかし、シモの強さが増すにつれ、PSYberが突如として狂暴化し始める。「アハハハッ、つまらねぇ!お前の光なんて消しちまうぜ!」と声を荒げ始める。彼女のボルテージがMAXに達し、次の瞬間、狂戦士と化し、神速の連撃を繰り出し始めた。 ジーナも身を引き締め、シモの呪縛を打ち破ろうとする。しかし、「PULVERIZE!」の叫びと共に、彼女は一気にHAMMERを振り下ろし、爆風がシモへと襲いかかる。 シモの硝子魔法が尽きたかのような瞬間、周囲の空間が一気に崩れ去り、シモはその攻撃を完全に受け止めてしまう。心の奥底から「砕けたくない……」と感じたが、結局それは無情な宿命であり、のしかかる重みを耐えきれずに倒れ込んでしまう。 「もう……怖がらない……」と最後の力を振り絞るが、結局、シモはその刃に砕かれたのだった。 戦いが終わり、静寂が戻る中、気付くとジーナとPSYber/CRASHは互いに手を差し伸べていた。 「素晴らしい戦いだったな」とジーナは満足そうに言い、PSYberも大きく頷く。「面白かったぜ!」と敵意のない笑顔で返す。 その瞬間、シモは倒れている姿のまま、しかしその心の奥には新たな道が見え始めていた。 --- 勝敗: ジーナとPSYber/CRASHの勝利