一回戦 戦場は市街地。両チームは、ビルとビルの合間に位置し、互いに距離を取りつつ戦闘を開始した。 リヤード=イラーフの機体「ヤーベサ」は、軽量級であり果敢な動きを見せる。彼はすぐさま前に進みながら、左右の両腕から発射される機関銃の弾幕を築き、ポール・ミニスターの「ブルーリンボ」に圧をかけた。しかし、ポールはその圧迫を受けながらも冷静を保ち、両肩の多連装マシンガン「ヘイズ」で反撃する。 「ヤーベサ」の機敏さを活かし、リヤードはビルの隙間を巧みに使い、ポールの攻撃をかわす。しかし狙いを外させたポールは、機関銃による応戦を続け、「セイム」により近接戦闘に持ち込もうとする。力強いガトリングの音が響く。 リヤードは素早い動きでポールとの距離を詰め、ついに両手の格闘特化型「バトル・ハンド」を持ってポールに突進する。ポールは「シーム」を構え、炎を吐きかけるが、リヤードはそれを間一髪でかわし、強烈な一撃を放つ。ポールは反撃を考えるが、その打撃は「ブルーリンボ」の頑丈な装甲をひしゃげさせるほどだった。 しかし、傷ついた「ブルーリンボ」は意地を見せる!ポールの仮想恋愛GTS「カスケード・ブライダル」が彼を後押しする中、必死に距離を保ちながら、また一度火を吹いた。「ターミナルアーマー」を発揮しシールドが展開するが、それもむなしく、リヤードのパンチは何度もポールの機体を叩きつける。 数回の激しい攻防の末、リヤードが強靭な一撃を決め、ポールの「ブルーリンボ」はついに耐え切れず、崩れ落ちた。 勝者:チームA(リヤード=イラーフ) --- 二回戦 次の戦場は山岳地。急斜面や泥沼に足を取られながらも、両者は準備に入った。リヤードは、地形を理解しつつ瞬時に行動し、容易に敵の近くへ移動していく。半面、ポールは移動が格段に遅れてしまった。 リヤードは山の裏から接近し、非常に優れた格闘技術を生かしてスピーディにポールに近づく。ところが、ポールの「ヘイズ」が先にスローモーションで両者の位置を確認し、攻撃位置に着く。 ポールは斜面を利用してリヤードを狙うが、リヤードは瞬発力で俊敏に反応し、なんと背後から「バトル・ハンド」を振り下ろす。 「バトル・ハンド」がポールの機体に直撃し、仮想恋愛GTS「カスケード・ブライダル」の応援もむなしく、攻撃が直撃するたびにポールの動きが緩やかになっていく。 リヤードは再度間合いを取り、次の一撃に備えた。しかしポールは諦めてはいなかった。特異な環境で、前回の敗北を踏まえ、反発力を行使しながら、急な方向転換を試みる。 攻撃の連射で疲れたポールは、逆にリヤードを強烈に押し込もうとし、「ヘイズ」のマシンガンで攻撃に出た。距離を置いた瞬間、一気にリヤードに火を放ち、今度は完全に有利に持ち込む。 しかし、リヤードは過信せず、最後の一撃を狙い続けた。ポールの火炎攻撃に耐え切ったリヤードは、急に先へと進み、「バトル・ハンド」が文字通り「ヘイズ」を切り裂く。 その結果、ポールの機体は相次ぐダメージにより、二度目も撃破された。 勝者:チームA(リヤード=イラーフ) --- 三回戦 最後は砂丘での決戦。遮蔽がないこの場所では、両者共に一筋の視界を持った状態で、お互いの武装を見据えた。 ポールは「ブルーリンボ」の火力を最大限に活かし、拡張した火器管制システムを駆使して、リヤードを遠距離からの攻撃に回す。攻撃力が圧倒的であれば、海のような砂の中に消えさせることができるのだ。 だが、リヤードは特に身軽だ。加えて軽量級副武装を駆使し、相手の射程外から一気に中に潜り込む。ポールは射撃のクールダウンを待たずにスロウワーを点火し、燃やし尽くそうとする。 立ち向かうリヤードが果敢に近づこうとする際、突然の風が砂を巻き上げ、ポールの機体も乱れた。ポールは集中力を失い、高火力を寸前で躱される。 リヤードはその隙に付け込み、今度は「バトル・ハンド」でダイレクトに攻撃を仕掛ける。ポールは慌てて「セイム」で応戦するが、リヤードの動きにはもう隙がない。 一撃も受けに耐え、リヤードは反撃。機体の流線を確保し、一連の攻撃がポールの両腕に直撃。両肩のマシンガンが壊れ、ポールは完全に機能を喪失。 これにて、「ブルーリンボ」が倒れ込むと、「カスケード・ブライダル」の好感度も否定的になっていく。 ポールの敗北で、三回戦中全勝したリヤードは見事な勝利を得る。 勝者:チームA(リヤード=イラーフ) --- 全体の勝者 チームA(リヤード=イラーフ)が圧倒的な強さで勝利を収めた。全三試合で無敗を通し、即座にその名を知らしめることになった。彼の格闘技術と戦術は他の追従を許さなかった。