トラブルの中の奇跡 ある日の午後、逢魔の森の静寂を破るように、空色の空に雲一つない晴天が広がっていた。しかし、その平穏な日常は、好奇心旺盛な少女、マサノが新しい冒険を求めた瞬間に崩れ去ろうとしていた。彼女は白い軍帽をかぶり、ぶかぶかの軍服をまとい、幼い体に背中の翼を柔らかくたたんでいた。 「ねぇ、あーし!」と、マサノは声をあげた。「あれなにー?」 彼女の目は、森の奥に光るものを捉えた。興味津々の彼女は、その瞬間、あなたである私、謎多き神秘クマのポンポンの存在を忘れた。ダウナーエルフのお姉さんは、紫髪を揺らしながらあくびをし、「あーしも、見てもいいけど……」言いかけたが、マサノの背中を押されるように進んでいった。 しかし、数メートル進んだところで、彼女は足を滑らせ、ぬいぐるみのつーくんを地面に落としてしまった。「あ、つーくん!」彼女は慌てて振り返り、手を伸ばした。その瞬間、彼女の足元の枝がバキッと音を立てて折れ、彼女は地面にひっくり返った。 「大丈夫か、マサノ?」私は彼女を手助けしながら尋ねる。彼女は少し恥ずかしそうに顔を赤らめ、「うん、大丈夫ー!でも、つーくんが…」と不安そうな目をしていた。 ダウナーエルフのお姉さんは、彼女の頭を撫でながら、気怠く「せっかくの冒険なんだから、無事に戻るにゃんて期待するなよ」と笑った。私は次第に彼女に回り込むと、その目が輝いているのを見て、運命の波紋が広がるのを感じた。 「それなら、神秘の樹海を目指そう」と、私は一言。美しいけれども迷子になりやすいその場所には、様々な動植物が待っている。僕の固有種、カラフルなクマのポンポンもそこにいるかもしれない。 「いいね!行こう、ポンポン!」マサノは元気いっぱいに走りだした。私はその後ろを追いかける質の低い馬のように、必死で彼女の後に続いた。 神秘の樹海に入ると、色とりどりの植物が目に飛び込んできた。緑で満ちた木々、柔らかく揺れる花々、光を放つキノコたち。そこで彼女は立ち止まり、思わずその美しさに見惚れた。 「わぁ、すごい!あーし、こっちに行こう!」と叫び、マサノは一目散に飛び込んでいった。 「待って!迷子にならないで!」私は叫んだが、彼女の好奇心は止むことを知らない。一瞬にして彼女の姿は見えなくなってしまった。「仕方ない、探しに行くしかないか」と自分を奮い立たせて、森の中へと足を踏み入れた。 両手を使って汗ばんだ額を拭い、乱れた呼吸を整える。樹海の奥へ進むにつれ、私もさまざまな動植物と出会った。カラフルな花々、珍しい鳥のさえずり、そしてどこからか漂ってくる甘い香り。それらは私を魅了し、しかしながらマサノの行方が気になっていた。 「マサノ!」私は叫んだ。返事はなかった。 その時、かすかな笑い声が遠くから聞こえた。「あーし、新しい友達見つけたー!」慌てて声の方へ駆け寄る。すると、彼女は何やら小さな生命体と楽しそうに遊んでいた…。 それは、まさに神秘の樹海の真髄だった。観る者の想像を超えた、未だ見たことのないカラフルなクリーチャー—それが、クマのポンポンだった。まるで小さな星が地上に落ちてきたかのような存在。彼の体は、紫、青、オレンジとゆっくりと色を変え、魅惑的な動きを見せていた。 「ポンポン、すごい!」とマサノは目を輝かせた。私も同意せざるを得なかった。これほどの美しさを持つ存在が、樹海に秘められていたとは。私はこの瞬間、確かな運命を感じた。 「マサノ、これがクマのポンポンだ」と私は説明した。マサノは目を大きく見開き、「ほんとに不思議!触ってもいい?」と興奮を抑えきれない様子。 「慎重にね」と言いつつ、私も彼女の後について近づいた。そして、クマのポンポンが軽やかに羽ばたく姿を見て、私たちは驚きに包まれた。 その後、マサノは何かを思いつくかのように、「これ、日記に書かなきゃ!」と言い、日記を取り出した。彼女の顔には満足感が溢れている。 マサノの日記 ✨🌈今日は、あーしとポンポンに出会った!すっごくきれいで、不思議ー!あのクマのポンポンは、運命的な出会いだよ!🌟✨ --- こうしてダウナーエルフの姉さん、私、マサノは、それぞれの思いを胸に、神秘の樹海での冒険を終え、次なる日々へと向かうのであった。