第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘が戦場に選ばれた。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が広がる。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、それでも敵の姿を隠すことはできない。チームAのパック・シュトラウスは、軽量人型機体「スティンガー」に搭乗し、砂の上を低姿勢で滑るように移動を開始した。機体のジェット式推進機構が軽く噴射し、素早さ47の機動性を活かして位置を調整する。一方、チームBのタマー・ゼラチナスは、中量級二脚の「メルカリオン」を操り、磁性流体フレームを微かに波打たせながら、砂の上で安定した姿勢を保っていた。素早さ80の優位性を活かし、すでに周囲の砂を監視している。 パックは冷静に状況を分析した。第15師団のベテランとして、空間認識能力が高い彼は、敵の動きを予測する。スティンガーの両肩に備えた機動用ワイヤーアンカーを展開し、砂丘の斜面に固定して高速で旋回。左肩の「Mk.12」発煙弾発射機を構え、初撃として発煙弾を放つ。弾頭が爆発し、白い煙が砂の上に広がるが、風が強く、煙はすぐに薄れてしまう。視界撹乱の効果は限定的だ。パックはそれを予測し、煙の隙間をジェット推進で突き抜け、メルカリオンに接近を試みる。ENブレードを両手に構え、運動エネルギーを乗せた斬撃を狙う。 タマーは動じない。メルカリオンの磁性流体が即座に反応し、《流体迷彩》を発動。機体の表面が砂の色に擬態し、砂丘に溶け込むように姿を消す。素早さ80の機体は、煙の中でさらに高速移動を加え、パックの接近をかわす。パックの高機動が仇となり、砂の上で足を取られそうになる。タマーは《偽装分裂》を展開。磁性流体を自切し、三体の囮分身を生成。それぞれが砂を蹴立ててパックを取り囲む。分身たちは鞭状に形状を変え、砂を巻き上げながら襲いかかる。本体は後方に回り込み、観察を続ける。 パックは空間認識をフルに発揮。ワイヤーアンカーを砂丘に打ち込み、立体機動で分身の一つを回避。ジェット推進を噴射し、空中で旋回してENブレードを振り下ろす。刃が分身の磁性流体に食い込み、液体装甲を切り裂く。分身は崩れ落ち、磁性流体が砂に吸い込まれるが、それは囮だった。本物のメルカリオンが側面から鞭状の磁性流体を伸ばし、スティンガーの脚部を絡め取ろうとする。パックの防御力21が試される。鞭の衝撃が機体を揺らし、ジェット推進が一時的に乱れる。パックは即座に発煙弾を追加発射。煙が再び広がり、鞭の軌道を狂わせる。 戦闘は膠着状態に陥る。パックはワイヤーアンカーを連射し、砂丘を跳ね回る。ENブレードの攻撃力32を活かした斬撃を繰り返すが、メルカリオンの対衝撃性が高い液体装甲がそれを防ぐ。タマーは分身を再生成し、四体すべてを展開。囮たちがパックを翻弄し、本体が《磁性流体兵器》で刃状に変形した腕を振り上げる。パックは接近に成功し、ENブレードで本体に斬りつく。刃が流体を貫き、内部フレームにダメージを与える。攻撃力32の威力で、磁性流体が一時的に固まる。 しかし、タマーの素早さ80が勝る。メルカリオンは流動戦闘を展開し、機体を柔軟に変形させて反撃。鞭がスティンガーの肩を捉え、ワイヤーアンカーを破壊する。パックの機動力が低下。発煙弾の残弾が少なくなり、視界撹乱が効かなくなる。パックは最後の突撃を賭け、ジェット推進を全開に。ENブレードを両手に構え、メルカリオンに突っ込む。だが、分身の一体が犠牲となり、本体が背後を取る。磁性流体が刃状に凝縮され、スティンガーの背中を斬り裂く。防御力21では耐えきれず、機体のコアが露出。 パックは空間認識で危機を察知し、ワイヤーアンカーの残りを発射して距離を取るが、遅い。タマーは《致命的脆弱性》を逆手に取らない。ENブレードはビームではないが、高速の運動エネルギーが温度変化を伴い、メルカリオンの流体を乱す。パックはそれを狙い、再接近。ENブレードがメルカリオンの関節を斬り、磁性流体を蒸発させる。タマーは防御力0の弱点を痛感し、分身をすべて回収して本体を強化。鞭がパックの脚部を絡め、ジェット推進を破壊。 砂丘の上で二機は激しくぶつかり合う。パックの弾薬が尽きかけ、発煙弾は残り1発。タマーの分身生成も磁性流体の消耗で限界に近づく。パックは最後の発煙弾を放ち、煙の中でENブレードを振り回す。メルカリオンは迷彩を解除し、直接対決を選択。鞭と刃が交錯し、スティンガーの腕が一本折れる。攻撃力32のENブレードがメルカリオンの胴体を捉え、流体を大きく削る。だが、タマーの素早さが上回り、反撃の刃がスティンガーのコアを貫通。 機体が爆発し、パックは脱出ポッドで射出される。タマーの勝利。第一回戦、チームBの勝ち。(約1980字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地が戦場となった。崩れた道路と無数の遮蔽物が戦闘を複雑にする。パックはスティンガーを修復し、再び出撃。教訓を活かし、ワイヤーアンカーの運用を慎重に。タマーはメルカリオンの磁性流体を補充し、都市の影を活かした戦いを計画する。 戦闘開始。パックはビル屋上からワイヤーアンカーを射出し、高速で移動。素早さ47をビル間の立体機動で最大化。発煙弾を初手で放ち、路地を煙で覆う。タマーは《流体迷彩》を発動し、コンクリートの壁に擬態。メルカリオンは路地の影を滑るように進み、《偽装分裂》で二体の分身を生成。囮たちが煙の中を動き、パックを誘う。 パックは空間認識で敵の気配を察知。ジェット推進を噴射し、ビル壁を蹴って急降下。ENブレードを構え、分身の一つに斬りかかる。刃が流体を切り裂き、囮が崩壊。だが、本体が側面から鞭を伸ばし、スティンガーの脚を狙う。パックはアンカーで回避し、反撃のENブレードをビルに叩きつける衝撃波のように放つ。攻撃力32の斬撃がメルカリオンをかすめ、流体を乱す。 市街地の遮蔽を活かした戦いが続く。タマーは分身を四体に増やし、ビル間を囮が飛び回る。パックは発煙弾を連射し、視界を撹乱。煙のヴェールの中でワイヤーアンカーを多用し、立体的に位置を変える。メルカリオンは柔軟な姿勢変化で追従。鞭状の磁性流体がビルを破壊しながらパックを追う。防御力0のメルカリオンは、ENブレードの直撃を避けきれず、一撃で流体が蒸発しかける。 パックは接近戦を強いる。ジェット推進で高速突進し、ENブレードの運動エネルギーを乗せて斬る。タマーは《磁性流体兵器》で刃に変形し、受け止める。液体装甲の対衝撃性がENブレードの威力を吸収するが、連続攻撃で消耗。パックの発煙弾残弾が減り、煙が薄れる。タマーは分身を犠牲に本体を隠し、路地裏から奇襲。鞭がスティンガーの肩を貫き、ワイヤーアンカーを無効化。 パックの機動力が低下。空間認識で危機を回避し、ビル屋上に逃れる。タマーは壁を登るように追う。メルカリオンは形状を扁平に変え、隙間を抜ける。パックは最後の発煙弾で視界を塞ぎ、ENブレードで周囲を薙ぎ払う。刃が分身を二体破壊。本体が接近し、刃状の腕で反撃。スティンガーの防御力21が破られ、胸部に亀裂。 戦いはビル街を破壊しながら進む。パックはジェット推進の残り噴射で反転し、ENブレードをメルカリオンのコアに突き刺す。攻撃力32が流体を貫通し、内部にダメージ。タマーは素早さ80で回避し、分身を再生成。囮がパックを囲み、本体が背後から鞭を巻きつける。スティンガーの脚部が破壊され、機動不能に。 パックはワイヤーアンカーの残骸で抵抗。ENブレードを振り回すが、タマーの鞭が腕を絡め取る。メルカリオンは流体を凝縮し、最終斬撃。スティンガーのコアが爆発。パック脱出。チームBの連勝。第二回戦、チームBの勝ち。(約1950字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が分布する山岳地帯。足場が悪く、移動が困難。パックはスティンガーを限界まで調整。タマーはメルカリオンの流体を最適化し、地形を活かす。 開始。パックはワイヤーアンカーを岩に固定し、斜面を登る。ジェット推進で泥沼を飛び越え、高機動を維持。発煙弾を放ち、視界を撹乱。タマーは《流体迷彩》で岩肌に溶け込み、《偽装分裂》で分身を展開。素早さ80で泥沼を滑るように移動。 パックは空間認識で敵を追う。アンカーで立体機動し、ENブレードを構えて突撃。分身に斬りかかり、流体を破壊。だが、泥がジェットを詰まらせ、速度が落ちる。タマーは鞭を伸ばし、スティンガーの脚を泥に沈める。パックは発煙弾で逃れ、岩陰に隠れる。 山岳の地形が戦いを厳しくする。パックは斜面を活用し、高所からENブレードを投げつけるように斬る。攻撃力32がメルカリオンを捉え、流体を削る。タマーは分身で囮を張り、本体を泥沼に潜ませる。パックが接近すると、鞭が飛び出し、ワイヤーアンカーを切断。 パックの弾薬が尽き、発煙弾ゼロ。タマーの分身も消耗。パックはジェット残りで突進、ENブレードで本体に直撃。メルカリオンの防御力0が露呈し、コアに亀裂。タマーは形状を変え、反撃の刃でスティンガーの腕を切断。だが、パックの運動エネルギーが勝り、最後の斬撃でメルカリオンのフレームを破壊。 タマー脱出。パックの勝利。第三回戦、チームAの勝ち。(約1920字) 全体の勝者 チームB(勝利数2-1)