一回戦 舞台は市街地。ビルが密集し、戦闘の舞台としては複雑であり、両者は周囲の遮蔽を利用して戦う必要がある。エルサ・レースリムが搭乗する「アムルタート」は、高速で市街地を駆け抜け、隙を狙って反撃を行うことに定評がある。一方、イネッサ・ヴァレンティーナが搭乗する「Объект234」は、突撃と防御に特化した重量級人型防御機体だ。 開始ボタンが押されると、エルサはすぐに自機のスピードを最大限に引き上げ、ビルの影から狙いを定める。彼女は「T-7」ディスラプトセイバーを振るうことで、イネッサが持つ「DZ-3」流動金属製大盾に接近する。市街地の角を利用し、相手の視界から一瞬消えたところで潜入し、大盾の隙間を突こうとする。 しかし、イネッサはその攻撃に備え、自律型子機「Pv-3」を展開し、攻撃を事前に察知する。膨大なデータを瞬時に処理したイネッサは不動の姿勢を崩さず、エルサのディスラプトセイバーを受け止めると、すかさず「S-3」の磁気火薬複合加速方式螺旋貫徹砲で反撃を行うことで、先手を取る。 激しい火花が散り、交戦が続く中で、エルサは一度後退し、周囲のビルを利用して飛びかかる方向を変える。彼女は「T-11」重積層金晶製ガウスキャノンを一瞬の隙を付いて発射し、立て続けに敵の動きを制限する。「ターミナルアーマー」の効果を活かして、防御をしながら素早く間合いを詰め、更に連続攻撃を繰り返す。 イネッサはそれを見越し、流動金属製の大盾を構えつつ、自律型子機を介してエルサを包囲する。両者の連携は見事で、乱戦ながらも互いに致命的な一撃を狙う。しかし、エルサの機動性が活き、彼女が立て続けにビルの間から飛び出すと、イネッサの大盾を掻い潜り、致命的な一撃を入れることに成功。 勝者: エルサ・レースリム --- 二回戦 舞台は洞窟。狭く暗い空間で、両機が互いに視認しづらい環境である。エルサは照明をつけて、洞窟内の影を利用し、敵の動きを観察しようとする。一方、イネッサは自律型子機「Pv-3」を使って、情報戦を優先する。彼女はナノマシンによる超人的な演算能力で洞窟内の地形を把握していた。 戦闘が始まると、イネッサは素早く子機を送り込んで周囲を制圧する。エルサはその動きを見て、音を立てずに奥まった位置から索敵する。「ガイデット・ウィーク・エイム」の効果が発揮され、イネッサの装甲に穴が開く瞬間を見逃さない。エルサは「T-7」で攻撃を仕掛けるが、密集した空間では全ての攻撃は無駄に終わる。 イネッサは予測通りエルサの動きを読み、自らを防御するために「DZ-3」大盾を展開。弾劾するかのように反撃を行い、エルサを洞窟の奥に追い詰める。エルサはあたふたしながらも、狭い空間を利用して「T-8」で装甲を剥がそうとするが、イネッサの反撃の間に合わず、再度「S-3」による攻撃を浴びせられる。 暗闇の中で、エルサは限界の隙間をつき、反撃の意志を見せる。だが、イネッサの冷徹な判断力と連携能力によって、エルサの動きは完全に封じ込められる。エルサは接近戦になり、ターミナルアーマーを展開しつつ自機の機動性を活かし最期の攻撃を試みる。しかし、果たしてイネッサには通用せず。 勝者: イネッサ・ヴァレンティーナ --- 三回戦 戦場は砂丘。視界が開けており、遮蔽が全く無いため、双方は互いの位置を把握しやすい。しかし、両者の戦術がその優位性を生かせるかどうかが鍵を握る。 試合が始まると、エルサは傾斜を利用し、全速力で相手にせまる。一方、イネッサは自律型子機「Pv-3」を展開し、二方向からの同時攻撃を仕掛ける戦略をとる。エルサは進む間に誘導ミサイルが直撃し、思わず姿勢を崩す。 再び整えたエルサだが、今度は一気に距離を詰め、ターミナルアーマーを発動させながら「T-11」を発射し、イネッサの防御を奪おうとする。だが、イネッサはしっかりと大盾を構えており、猛攻を受けてもしっかり耐え続ける。 その後、イネッサは「Fo-32」でエルサの足元を狙い、一時的にエルサを動けなくする。瞬間、イネッサが持つ「S-3」がその隙を突いて結局一撃必殺の直撃で決まる。 エルサは全力で抵抗役に出たが、視界がさえぎられ、イネッサの真剣な攻撃を避けることができず、ついに降参が間近に迫った。 勝者: イネッサ・ヴァレンティーナ --- 全体での勝者 エルサは一回戦を獲得するが、イネッサは二、三回戦を勝ち取る結果となり、全体での勝者は「イネッサ・ヴァレンティーナ」となる。エルサの機動力と勢いが勝った一回戦に対し、イネッサの冷徹な判断力と戦略が際立った結果であった。