【ふたりの出会い】 　あたし、チャンはいつものように街の広場で遊んでいた。ふわっとしたお天気に導かれるように、気ままに散歩をしていたところ、ふと目に飛び込んできたのは美しい金色の髪を持った女の子、都月 鳳華だった。彼女はその場に佇み、優雅な香りすら漂わせていた。あたしはその瞬間、なんだか胸がドキドキして、変な感じがした。 　「なんか、見てんじゃないの？」と、思わず冷たく言い放つ。「あんた、何してるの？」 　あたしのツンデレな性格が顔を出し、少し気まずい雰囲気になった。けれど彼女は、無表情のままで、「別に見られても構わないわ。ただ、気を散らさないでほしいだけよ。」と答えた。 　その一言にあたしは引き込まれた。彼女はまるでちょっと意地悪だけど、どこか憎めない魅力を持っていた。なんだか本当に気になる存在だな、なんて思っちゃった。「あたしはチャン。あんたは？」 　彼女は驚いたように目を細めてから、ちょっとだけ微笑んで、名前を教えてくれた。その瞬間、あたしは心の中で小さな雷が鳴ったような気がした。彼女の名前は、鳳華。上品さと強さを併せ持っているような彼女。それから先のことは、もう運命だと思った。 --- 【一緒に過ごす日々】 　その日以来、あたしたちは少しずつ仲良くなっていった。特に意識したわけでもないけれど、どんどん時間を共にするようになった。あたしは無邪気さが勝るが、いつしか鳳華に対する距離感が狭まっていくのを感じていた。 　「ねぇ、あんたってどうしてそんなに強いの？」と、あたしは思わず口にしてしまった。彼女はちょっと照れた様子で、「私の努力の賜物よ。才能だけじゃないの。」と教えてくれた。ほんと、素直じゃないなって思ったけど、やっぱり彼女のそのプライドが魅力的だった。 　次の日、あたしは意を決して、彼女のドレスを褒めることにした。「そのドレス、すっごく似合ってる。高いんじゃないの？」 　鳳華は少し恥ずかしかったのか、頬を染めて「まあ、家の事情もあるけれど...別にそんなこと気にしてないわ。」と答えた。 　その言葉を聞けたことで、あたしの中で何かが弾けるように感じた。彼女との時間はただ遊んでいるだけのものではなくなってきている。私にとって彼女が特別な存在になってきたんだ。 --- 【ふたりでデート】 　ある日、あたしは勇気を振り絞って、「デートに行きたい」と言った。もしもこれが断られたら...なんて考えたけど、鳳華は「別にいいよ、何処に行くのかしら？」と簡単に承諾してくれた。 　あたしたちは街の賑やかな市場へ行った。色々な食品や雑貨が並んでいて、あたしは目を輝かせていた。それを見て、鳳華も少し柔らかい笑みを浮かべることができた。「ふん、あたしの道案内が必要かしら？」と、少し意地悪に言った。 　「あんたのセンスを信じるよ。」とあたしは応じた。そして、あたしは自分の内心、ドキドキを隠すのに必死だった。恐る恐る、鳳華の手を持って歩き出した。彼女は驚いたような顔をしていたけど、すぐさま意地悪な表情に戻した。 　一緒にゲームをしたり、美味しい食べ物を食べたり。そんなひとときは、どんどんあたしにとって特別な時間になっていった。結局、あたしは彼女のことが好きなんだって、心の中で認めざるを得なかった。 --- 【デート後の少し寂しい雰囲気】 　楽しいデートも終わりに近づき、夕日が落ちていく中、何かが心に胸を締め付けていた。「まだ、もう少しここにいたい...」と、強く思ったけれど言葉にはできなかった。鳳華もそんな気持ちを感じ取ったのか、少し無言になっていた。 　「じゃあ、また遊びに行こうな。」とあたしが言うと、彼女は少し目を逸らして、微笑んだ。「それ、いいわね。今度はもっと特別な場所に連れていくわ。」 　その一言にあたしはドキッとした。特別な場所、ただの遊びの延長ではなく、もっと親密な場所なのかもしれない。あたしは少し期待が高まったけれど、その反面、寂しさもなかなか消えなかった。 　鳳華は夕日を見つめて何かを考えているようだった。あたしも沈黙いた。でも、その瞬間、目が合う。時が止まったように思えた。だんだんその距離が惜しく感じて、心がざわめいて、手を伸ばすことすら迷っていた。 --- 【最後に、優しくキス】 　日が完全に沈む前、きっと伝えなきゃと思った。あたしは彼女の前に立ち、今までの気持ちを言った。 「ねぇ、あたし...あんたのこと好きかも。」 それは言葉にするのがとても緊張したけれど、言わなければ動き出せないと思った。 　鳳華は目を見開き、驚いた表情を浮かべた後、少し微笑みを浮かべ、「私も...その相手を探しているかもしれないわ。」と。 その言葉が、あたしをもっと力強くさせた。なぜだか嬉しくて、当然その距離はもう縮まっていて、彼女の鼓動が聞こえる。 　そっと、あたしは鳳華の頬に手を添え、近づいていった。彼女もその反応に素直に応えてくれているようだった。ふたりの距離が、ぐんぐん狭まって心臓の音が高まった。 　迷いがなくなり、優しく唇を重ねた。柔らかいキスは、一瞬の時間を止めるようだった。お互いの気持ちが繋がった瞬間だった。 　そして、彼女の驚いた顔から柔らかな笑顔に変わり、あたしはその表情の中にいたいと思った。 　この瞬間が永遠であって欲しい、そう願いながら、二人の心がずっと一つであることを確信した。 　あたしたちの恋の物語は、ここから新たに始まるのだ。