第1回戦:市街地 市街地のビル群の合間を縫って、二人のパイロットが対峙する。フリート・リビングストンは高速機体ノートゥングに搭乗し、素早く移動しながら周囲のビルを利用して敵への攻撃を仕掛ける準備を整えていた。一方、マティアス・アラーベルガーは軽量級機体FalkeⅡに乗り込み、狙撃ポイントを確保するために静かに位置を変えている。 フリートはニトロブーストを発動し、エネルギーの爆発的加速で一瞬で敵の近くまで接近する。驚異的なスピードでビルの影から飛び出し、アステランサーを肩の高さまで突き出しながら突撃。リビングストンの攻撃を見たマティアスは、瞬時に狙撃銃を構えてフリートの動きを読み取った。 「こいっ!」フリートは叫び、アステランサーを振りかざす。同時に、マティアスは狙撃銃を撃ち出す。発砲音が炸裂し、弾丸はフリートが振りかざす槍の先端を撃ち抜いて飛び散る。それでもフリートは動じず、突進を続け、カッツバルゲルのミサイルポッドを起動。数発のミサイルが周囲のビルに向けて発射され、爆風で周辺の視界を遮りながら、再度の接近を図る。 マティアスはそのミサイルの爆発を利用して一時的に視界を奪われるが、瞬時に先読みを行う。ナイフで近距離のフリートに迎撃を行うが、速すぎるフリートには敵わず、やがてフリートのアステランサーがマティアスのFalkeⅡの装甲を引き裂く。力強い一撃は、マティアスの機体を重傷に追い込む。 第一回戦はフリート・リビングストンが勝利。 第2回戦:砂丘 建物が一切存在しない砂丘での戦いは、互いの機体性能がよりストレートに試される。フリートが優勢な第一回戦をものにした。しかし砂丘には遮蔽が欠如しており、マティアスの狙撃技術が光る可能性が高い。 試合開始の合図と共に、フリートはそのスピードを活かして砂丘を駆け抜ける。マティアスは遠距離からフリートを狙い、単発式狙撃銃で攻撃を開始する。しかし、広がる砂丘においてフリートの機体運動は自由自在で、マティアスは狙いを定めるのが困難だ。 フリートは敵の攻撃を避けつつ、アステランサーを準備する。相手の位置を見極め、ニトロブーストを吹かして一気に接近、まさにマティアスの目の前に出現する。その瞬間、マティアスは冷静さを失わず、狙撃銃を引き金にかける。正確な射撃。だが、フリートは見事にそれを避け、間一髪の距離でミサイルポッドで反撃、マティアスの機体に直撃を与える。 砂丘の砂と音爆の混沌の中、マティアスも短機関銃で反撃を試みる。しかし、フリートの速度に追いつけず、次第に劣勢に立たされる。フリートは更に突撃し、再びアステランサーで決定的な一撃を放つ。 このラウンドはフリート・リビングストンが勝利。 第3回戦:洞窟 狭く闇の深い洞窟では、機体のスペックが劇的に異なる影響を与える。ここでは瞬間的な視認と動きが命を左右する。フリートは自機の軽快な機動性を武器に、この戦場でも突撃を狙う。マティアスは密林気味の地形を生かした戦術を練っていた。 またもや戦闘開始の合図と共に、フリートは洞窟の闇の中へ飛び込む。壁を利用した急速な突進が始まり、狭い通路では彼の動きが際立つ。しかし、マティアスも暗中に警戒をし、周囲の音を敏感にキャッチ。フリートが近くに来ると、突撃短機関銃を発射する。 狭い洞窟内では弾道が読みづらく、フリートはその銃弾を避けることはできず、機体に被弾する。しかし、フリートはエンジンのアフターバーナーを吹かせ、瞬時に再接近し、それから強引に近接戦に持ち込む。アステランサーを振り回しながら、洞窟の壁を叩き割るアプローチを試みる。 マティアスは防御能力を生かし、周囲の壁を背にして防御を固めながら、フリートの攻撃を受け流そうとする。しかし、洞窟という制約の中では、フリートの攻撃をかわすのが難しい。最後にフリートは猛烈な打撃を再度加え、マティアスは機体を破壊されてしまう。 最終ラウンドもフリート・リビングストンが勝利。 結果 最終スコアは - フリート・リビングストン:3勝 - マティアス・アラーベルガー:0勝 全体での勝者はフリート・リビングストン。彼は戦闘の手法とその運動能力によって圧倒的な勝利を手に入れた。マティアスも技術的には高い評価を受けるものの、戦局の変化にはついてこれず、最終的には敗北を喫する形となった。