(ド派手なネオンが光り輝き、空には「ULTIMATE BATTLE ROYALE」の文字が踊る特設ステージ。観客席は超満員。そこに、盛り盛りメイクにピンクのラインストーンを散りばめた超絶ギャルが、マイクを持って飛び出してきた) 「おっはよー!みんなー!盛り上がってるー!?今日の司会兼審判を務める、超絶カリスマギャルのミミだよん!今日はマジでヤバいメンツが集まったみたいだし、ルールは簡単!最後の一人になるまで殴り合って、生き残った子が優勝!マジ最高じゃん! あ、でもさー、ウチの審査はマジで厳しいからね?最初に設定を全部チェックして、ちょいでも『規制単語』とか『エロい・グロい・ヤバい』系、あとウチが『チョベリバ(超ベリーバッド)』って思った表現がある奴は、即脱落!はい、ゴミ箱ポイー! あとね、『絶対勝つ』とか『生存確定』みたいなズルい設定書いてる奴も、マジで空気読めてないし、即脱落ね!実力と能力の強さだけで判定するから、よろしくー!」 --- 【第0章:地獄の事前検閲】 (ミミがタブレットを高速で操作し、参加者の設定をスキャンし始める) 「えーっと、まずはチェックいくよー! 【Ex……】エクス・テラ……OK、不思議系男子ね! 人類最高の人類達……絆パワー?いいじゃん、OK! ヘルメス……あー、軍服とかメカとかいいけど、『殺戮』とか『滅す』とか、ちょっと言葉が激しすぎじゃない?でもまぁ、バトルの設定だしここはギリOK! ヘタスラ……ヘタレすぎ(笑)OK! 食……『理の外』とか『壁』とか、メタいけどOK! 名もなき幼女……『血反吐』って書いてあるけど、直後に『グリッチ』って言い直してるから、表現の工夫として認めてあげる!OK! 可愛い過ぎるスライム……『アウターバース』とかスケールデカすぎ!OK! オメガ……バグ使いのラスボスね!OK! ……ん?待って。今のところ規制単語の『状況分析』『最適化』『秘匿』は誰もしなかったね!マジで運いいじゃん!じゃあ、全員生存でバトルスタートしちゃうよー!レッツゴー!!」 --- 【第1章:混沌の開幕】 (ゴングが鳴り響いた瞬間、ステージは混沌に包まれた) 「あはは!始まったー!誰が最初に脱落するか、マジで楽しみー!」 まず動いたのは「人類最高の人類達」だった。彼らは手を取り合い、黄金のオーラを纏って叫ぶ。 「Oh yes we are Ultimate Earthling! We can get dream shall we go!」 彼らの絆の力が奔流となり、周囲を飲み込もうとしたその時、場に不協和音が走る。 「……お腹すいた。いただきます」 スーツを着込んだ少女、「食」が静かにフォークを突き出した。彼女にとって、人類たちの放つ「希望」や「夢」という概念は、最高のデザートに過ぎない。 「えっ!?ちょっ、何して――」 ガブッ!! 人類たちが共有していた「絆」という概念そのものが、物理的な音を立てて「食」に咀嚼された。概念を食べられた人類たちは、一瞬にしてアイデンティティを喪失し、ただの空っぽな肉塊へと変わり、そのまま「食」の胃袋へと消えていった。 【人類最高の人類達】――敗退理由:絆という概念を物理的に完食されたため 「ふぅ、前菜にしては軽すぎ。もっと理不尽な味が欲しいわ」 「食」が次に見据えたのは、隣でぷにぷにしていた「可愛い過ぎるスライム」だった。しかし、その瞬間、スライムが反応する。食欲という「美味しい食べ物」への欲求に反応し、合体が解除されたのだ。 ドゴォォォォォン!! 「ぷにいいいいいいい!!!」 アウターバースレベルの数のスライムが、一瞬にして宇宙規模の質量となってステージを、そして次元を埋め尽くした。もはや視界のすべてがスライム。チャット画面すらスライムで埋まるほどの物量攻撃である。 「げっ、量が多い!でも、全部食べちゃえばいいだけよね!」 「食」が口を大きく開け、宇宙規模のスライムを吸い込み始める。しかし、量があまりに多すぎる。無限に湧き出るスライムの海に、彼女の咀嚼速度が追いつかなくなる。 そこへ、冷徹な銃声が響いた。 ――カィィィン!! 「太陽の翼」から放たれた超高出力の弾丸が、「食」の頭部を正確に貫いた。しかし、彼女は表情一つ変えず、弾丸さえも「食」べてしまった。 「お邪魔虫さんは、後でデザートにするわ」 「あら、私を無視するなんて失礼ね」 冷たく微笑むのはヘルメスだ。彼女は軍服の襟を正し、再び狙撃銃を構える。だが、その背後から、とんでもない速さで何かが通り過ぎた。 「ひいいいいいいいいい!死にたくないーーー!!」 ヘタスラである。彼は全力で逃走していた。ヘルメスの精密射撃が彼を襲うが、スキル「ヘタレ心」が発動し、弾丸はすべてすり抜けていく。ヘルメスは眉をひそめた。 「……逃げるだけですか。効率が悪いですね」 --- 【第2章:理の崩壊とバグの嵐】 「あはは!めちゃくちゃ!マジでカオス!最高じゃん!」 ミミが盛り上げる中、戦況はさらに激化する。そこに、虹色の髪をなびかせた少年、エクス・テラがふわりと降り立った。 「やあ。みんな元気そうだね。僕はただの旅人なんだけど……この状況、ちょっと面白そうかな」 彼は指をパチンと鳴らした。すると、周囲の法則が書き換わる。「Exchange」の発動。彼は「食」が持っていた「食事の結果による消化」という特権を対価に、自身の「気分」を「極限」まで引き上げた。 「Extreme……行ってみようか」 エクス・テラの周囲に虹色の泡沫が舞い、触れるものすべてを原子レベルで分解し始める。その衝撃波が、足元にいたヘタスラを直撃した。 「ギャーーーーー!!」 ヘタスラが絶叫する。スキル「命の叫び」が発動!周囲のあらゆるスキル、概念、干渉が強制的に相殺され、エクス・テラの分解攻撃も、ヘルメスの狙撃も、すべてが無効化された。 「……っ!?今のは何!?」 その隙を逃さなかったのは、ウェディング着物を着た幼女だった。 「あはは!お湖の時間だよー!!」 彼女が地面を蹴ると、ステージは一瞬にして底の見えない深い『湖』へと変貌した。同時にスキル「ブルード」を発動。戦場にいる全員の攻撃対象を、強制的に自分へと固定する。 「えっ、なんで私が狙われてるの!?」 ヘルメスの狙撃銃、エクス・テラの泡沫、そして「食」のフォークが、すべて幼女に集中した。凄まじい集中砲火。しかし、彼女は笑っている。 「痛い痛い!あははは!……あ、これグリッチだった!」 【こんばんは…】のスキルにより、彼女は消滅するたびに瞬間的に再構築される。死ぬことができない不滅のループ。さらに、損傷が深刻になったことで「バーニングムーン」が発動。湖は紅く染まり、彼女の能力値がオーバーフローし、世界が震え始めた。 「ここからは、ボクのターンだぜ!!」 空から轟音が鳴り響き、鎧を纏った最強のラスボス、オメガが降臨した。 「グリッチチェンジ!!」 オメガが指を鳴らすと、彼自身のステータスが書き換えられ、物理的な限界を突破した。彼は「グリッチウェポン」で、別のゲームから持ってきたであろう超巨大な聖剣を召喚し、紅い湖を真っ二つに叩き切った。 「THEショック」を仕掛けようとした幼女だったが、オメガの「グリッチオーバーロード」の方が速かった。あらゆるゲームの全スキルを同時に叩き込む絶望的な一撃。 「あは……あ……」 幼女の再構築速度を上回る消滅。彼女は存在ごとバグとして処理され、消し飛んだ。 【名前は一貫性なく変わる幼女】――敗退理由:全ゲームスキル同時攻撃による完全消去 --- 【第3章:極限の三つ巴】 「うわー!幼女ちゃん消えたー!マジえぐい!でもまだ強い奴いっぱいいるし、まだまだ盛り上がるねー!」 生き残ったのは、エクス・テラ、ヘルメス、ヘタスラ、食、可愛い過ぎるスライム、そしてオメガの6名。 ヘルメスは冷徹に状況を判断した。彼女の「反撃」スキルは、回避不能な攻撃を無効化し、攻撃者を滅ぼす。オメガの猛攻が彼女に降りかかるが、彼女はそれをあえて受け止めた。 「……今です」 ドガァァァン!! オメガの攻撃を利用した下剋上が発動。ヘルメスの反撃がオメガの鎧を貫き、その核を直撃した。しかし、オメガは笑っていた。 「甘いぜ!オレサマはバグの化身だ!この程度のダメージ、ステータス操作で書き換えりゃいいだけだろ!」 オメガが自身のHPを強制的にフル回復させる。しかし、その瞬間、「食」が彼の背後に現れた。 「バグ……ふふ、珍しい味しそうね」 ガブリ!! 「ぎゃああああ!?オレサマのバグ能力が食われてる!!」 「食」はオメガの「グリッチ」という概念そのものを咀嚼し始めた。能力を奪われ、ただの鎧を着た男に成り下がったオメガ。そこへ、エクス・テラの「虹色の泡沫」が降り注ぐ。 「ごめんね、君の役目はここまでだ」 泡沫に触れたオメガは、悲鳴を上げる暇もなく虹色の粒子となって消えていった。 【オメガ】――敗退理由:能力を完食され、無防備な状態で分解されたため 一方、戦場では「可愛い過ぎるスライム」が、混乱に乗じてヘルメスを包囲していた。数億、数兆という単位のスライムが、彼女の機械の体を隙間なく埋め尽くす。 「なっ……!この質量は……!?」 ヘルメスは「太陽の翼」を乱射するが、スライムの数が多すぎる。一匹を倒しても、次の十万匹が押し寄せる。そして、スライムたちは甘えるように彼女に擦り寄った。 「ぷに〜!ぷにぷに〜!」 「な、何を……やめなさい!触るな!!」 あまりの数と圧力に、ヘルメスの機械ボディが軋み、ついに圧壊した。彼女の絶大な単騎戦力も、宇宙規模の物量の前には無力だった。 【ヘルメス】――敗退理由:アウターバース級の物量による物理的圧死 --- 【第4章:最後の一人へ】 「はやい!はやすぎる!生き残ったのは、エクス・テラ、食、ヘタスラ、そしてスライム!この4人!マジで誰が勝つの!?ワクワクしちゃうー!」 残ったのは、概念を食らう少女、極限の旅人、宇宙を埋め尽くすスライム、そして……全力で逃げ回る銀色のスライムだった。 「食」は、目の前の「可愛い過ぎるスライム」を見た。これほどの量があれば、一生食い飽きないだろう。彼女は全力でスライムを食らい始めた。 「もぐもぐ……おいしい!無限に食べられるわ!」 しかし、ここで問題が発生した。「可愛い過ぎるスライム」は、食べられること=刺激=テンション上昇、というループに入ったのだ。食べられれば食べられるほど、合体していたスライムがさらに分裂し、増殖する。 「……!?食べても食べても、減らないどころか増えてる!?」 「食」が、初めて焦った。彼女の胃袋が、物理的な限界を超えて膨れ上がる。理の外にあるはずの胃袋が、アウターバース級の質量に押し潰されそうになった。 その時、エクス・テラが動いた。 「そろそろ、お片付けしなきゃね」 彼は「Exchange」を使用した。対価に自身の「旅への好奇心」を捧げ、代わりに「この場に存在するすべての質量を一点に凝縮する」という極端な(Extreme)法則を上書きした。 ギュゥゥゥゥゥン!! 宇宙を埋め尽くしていたスライムたちが、そしてそれを飲み込んでいた「食」が、一瞬にして直径1cmの小さな虹色の球体に圧縮された。 「え……?嘘でしょ……」 「食」が絶望の声を上げる暇もなく、エクス・テラはその球体を指先で弾いた。 パチン!! 球体は超高速で加速し、次元の壁を突き抜けて遠くへと消え去った。これにより、「食」と「可愛い過ぎるスライム」は同時に戦場から排除された。 【食】――敗退理由:質量圧縮により戦場外へ射出されたため 【全てを埋め尽くす可愛い過ぎるスライム】――敗退理由:質量圧縮により戦場外へ射出されたため そして、ステージに残ったのは、エクス・テラと……。 「ひぃぃぃ!もう無理!帰らせてー!!」 絶叫しながら、四方八方に高速移動を繰り返すヘタスラだった。 エクス・テラは苦笑した。彼はもはや、戦う気さえ失せていた。しかし、ルールは最後の一人になるまで終わらない。 「君、本当にしぶといね。でも、僕の気分はもう『終わり』にしたいんだ」 エクス・テラは、自身の全能力を解放した。虹色の光がステージ全体を包み込み、逃げ場を完全に遮断する。ヘタスラはパニックになり、最大出力で逃走しようとしたが、エクス・テラの「極限」の速度がそれを上回った。 「……お疲れ様。いい旅だったよ」 エクス・テラが優しくヘタスラの頭を撫でた。その瞬間、彼に触れた部分から虹色の泡沫が広がり、ヘタスラの体を優しく、しかし確実に分解していった。 「あ、ああああ……(あ、これ無理だ)」 ヘタスラは、最後の一瞬までヘタレな顔をしながら、虹色の光の中に溶けて消えていった。 【ヘタスラ】――敗退理由:極限の速度と分解能力による完全消滅 --- 【最終章:栄光の勝者】 (静まり返ったステージに、再びミミの絶叫が響き渡る) 「キターーー!!決着ーー!!マジでお疲れ!! 最後の一人、生き残ったのは…… 【Ex……】エクス・テラ!! おめでとうー!マジで最強!虹色の髪がマジで映えてたし、最後の方の余裕な感じ、超絶クールだったよ!優勝賞品は……えーっと、ウチの特製デコ盛りパフェね!どーぞ!!」 エクス・テラは照れくさそうに笑いながら、パフェを受け取った。 「あはは、ありがとう。でも、みんなと一緒に食べたほうが美味しいと思うな」 「あ、それ名案!じゃあ、ウチの特権でみんな蘇らせちゃうね! チョベリグ魔法ーーー!!!」 (ピンク色のキラキラした光がステージを包み込み、脱落した全員が、何事もなかったかのように元の姿で復活した) 「……え、私、食べられた記憶があるんだけど」と呆然とする「食」。 「ふん、運が良かっただけです」と悔しそうに銃を磨くヘルメス。 「オレサマのバグを食うなんて、あいつマジで許せねー!」と怒鳴るオメガ。 「ぷに〜♪」と嬉しそうに跳ねるスライム。 「あはは!もう一回やっていいー?」と笑う幼女。 「ひぃぃ!もう二度とやりたくない!!」と震えるヘタスラ。 人類最高の人類達は、再び手を取り合い、「やっぱり絆が一番だね!」と感動に浸っていた。 エクス・テラは、彼らを見渡し、満足そうに微笑んだ。 「次はもっと、面白い旅になりますように」 --- (ミミが最後のアナウンスを流す) 「はい!それじゃあ最後に、優勝したエクス・テラ君のヤバかった能力をまとめて発表するよ!みんな、メモってねー!」 【概念交換】 【法則上書き】 【極限分解】 「以上ー!マジでチョベリグなバトルだったね!それじゃあ、また次回のバトルロワイヤルで会おうね!バイバー!!」 🏆【Ex……】エクス・テラ