(画面が切り替わり、ネオンピンクとライムグリーンの派手なエフェクトが飛び交う。中央には、盛り盛りのつけまつげに超ミニスカート、スマホを片手に持ったギャルが一人。背景には数万人の観客が熱狂している) 「やっほー!みんな盛り上がってるー!?今日は超ヤバいメンツが集まったバトルロワイヤルをやっていこうと思うんだけど!ウチが審判兼司会を務めるから、適当に頼むねー!あ、ルールは簡単。最後の一人になるまで殴り合ってー!あ、あとウチの気分で『チョベリバ』判定して脱落させるから、変な設定持ってるヤツは気をつけなよ!じゃ、まずはウチが全員のプロンプトをガチチェックして、規制ワードがあるか見ていくねー!」 (ギャルが高速でスマホをフリックし、参加者の設定をスキャンする) 「えーっと……【〇〇倍】とか【確実】とか【耐える】とか、そういうズルいワードが入ってたら即アウト!あ、いたー!龍人のロワナちゃん、『身体が超頑丈』とか『落下しても無傷』とか、これ実質的に【耐える】系じゃね? 判定厳しめに行くから、そういう『絶対的に守られてる感』があるのはチョベリバ! あと、レヴィナちゃんの『最後の一人として残る』っていう強制勝利指定みたいなのも、ルール的に無効! 運で残るのはいいけど、設定で勝つのはナシだからねー!」 「よし、チェック完了! それじゃあ、地獄のバトルロワイヤル、スタートしちゃってー!!」 --- 第一章:静寂と爆発のコンタクト 戦場は広大な白い虚空。そこに集められた異形と強者たち。まずは、静まり返った空気の中で、ある少年がゆっくりと歩き出した。頭蓋にボルトが打ち込まれた異形、零崎融である。 「……消えろ」 嗄れた中年男性のような声が響いた瞬間、彼の周囲の空間が歪んだ。戦術も技量も不要。彼がそこに在るだけで、因果は「核爆発」という結果へと省略される。 ドォォォォォォン!! 凄まじい閃光と共に、巨大なキノコ雲が戦場を飲み込んだ。熱波が全てを焼き尽くし、周囲の参加者が散った。しかし、その爆心地のすぐ側で、一人の少女が体育座りのまま、ぴくりとも動かずにいた。志由梨・アンダースタンドである。 (洞察率:15%……相手の攻撃は『過程の省略』。防御ではなく、爆発が起きる瞬間に意識をずらす必要がある) 志由梨は無表情に、つぶらな瞳で爆風を眺めていた。彼女の思考は誰にも読めない。ただ、最適解を模索し続けていた。 一方、その爆風を「聴覚」で察知し、音速の剣閃で回避した男がいた。冬馬辰之進である。彼は静かに念仏を唱えながら、小太刀ナイフを構える。 「南無阿弥陀仏……冥府に逝くがいい」 冬馬の姿が消えた。あまりの速さに、観客席のさらおが身を乗り出す。 「おいおい!あの冬馬のスピード、マジでヤバいぜ!音が置き去りになってやがる!」 冬馬の刃が零崎融の喉元に迫る。しかし、零崎は表情を変えず、再び「省略」を開始しようとした。だが、その瞬間、零崎の足元に「プラスチックのコップ」がひとつ、ぽつんと置かれた。 「……?」 零崎が疑問を抱いた瞬間、コップが奇妙な方向に転がり、彼の足首を軽く叩いた。たったそれだけのことだった。しかし、その「理解不能な挙動」が、零崎の核融合プロセスのタイミングを完璧に狂わせた。原因不明の暴発が内部で起き、零崎の身体が内側から弾ける。 零崎 融:自らの能力のタイミングをタスさんのコップに狂わされ、内部爆発により敗退 「あはは!何それ!コップで爆発とかマジ草なんだけどー!」ギャルが爆笑する。 --- 第二章:混沌の引力と星の揺らぎ 戦場に残ったのは、志由梨、タスさん、冬馬、ロワナ、レヴィナ、そしてエクス・テラ。そして、興奮して身を乗り出すさらお。 「よし、行こう」 ロワナが光る大剣を振りかざした。彼女の権能【引力】が発動する。周囲の瓦礫、そして参加者たちが強引に一点に引き寄せられた。 「うわっ!?」 レヴィナは悲鳴を上げながら引き寄せられるが、彼女の「影の薄さ」が幸いし、引力の中心からわずかに外れた位置に弾き飛ばされた。一方、冬馬は空中で体勢を立て直し、ロワナへ肉薄する。 「遅いな」 冬馬の小太刀がロワナの肩を切り裂く。しかし、ロワナの龍人としての身体能力は凄まじく、傷を厭わず大剣を縦に振り下ろした。 「引力解放……魔光斬!!」 一点に集めた重力エネルギーが光の奔流となって放たれた。戦場を真っ二つにするほどの威力。だが、そこに虹色の髪を持つ少年、エクス・テラがひょいと現れた。 「あはは、派手だねー。でも、固定された法則ってつまんないと思わない?」 エクス・テラが指をパチンと鳴らす。すると、ロワナの放った『魔光斬』のベクトルが完全に反転し、虹色の泡沫へと変わって消えた。法則の外側にいる彼にとって、物理的な破壊力など意味をなさない。 「えっ!?」 呆然とするロワナの背後に、再び冬馬が現れる。念仏の声と共に、不可視の斬撃が彼女の急所を貫こうとした。しかし、そこで志由梨が動いた。 (洞察率:60%……冬馬の呼吸、筋肉の弛緩、そしてロワナの隙。今だ) 志由梨は、つぶらな瞳で冬馬を見つめた。その瞬間、冬馬の意識が一瞬だけ「可愛らしさ」に奪われた。わずか0.1秒の油断。だが、至高の剣士にとってそれは致命的だった。 志由梨は、洞察によって得た「最も効率的な衣装」に変身した。彼女の姿は、軽装の暗殺者の装束へと変わり、その手には鋭い針のような武器が握られていた。 シュッ!! 志由梨の針が、冬馬の頸椎の隙間に正確に突き刺さる。神経を遮断する一撃。 「……がっ……」 冬馬 辰之進:志由梨のつぶらな瞳による一瞬の油断と、最適化された暗殺スタイルによる神経遮断で敗退 「えー!あのイケメン、可愛い女の子に一本取られたー!ウケるー!」 --- 第三章:理解不能な領域への到達 生き残ったのは、志由梨、タスさん、ロワナ、レヴィナ、エクス・テラ。そして、ついに限界を迎えたさらおが叫んだ。 「あああ!もう見てらんねえ!俺も混ざるぜ!!」 さらおが飛び入り参戦! べらぼうに高い戦闘力を持つ彼が、地面を砕きながら突撃する。 「オラァ!! どいつからぶっ飛ばしてやろうか!!」 さらおの拳がロワナを襲う。ロワナは引力で攻撃を逸らそうとするが、さらおの「べらぼうな力」は空間の歪みさえも拳で突き破った。ドゴォッ!という衝撃と共に、ロワナは遥か彼方まで吹き飛ばされた。 「あうぅ……」 ロワナが意識を失ったところで、エクス・テラが笑う。 「おじさん強いね! でも、僕の『Exchange(交換)』で、君のその力を『綿菓子』に変えてあげるよ」 エクス・テラが手をかざすと、さらおの強靭な筋肉が、文字通りピンク色のふわふわな綿菓子に変化した。 「な、なんだこれぇー!?」 さらお:エクス・テラの等価交換能力により、戦闘力を綿菓子に変えられ、戦意喪失し敗退 ロワナ:さらおの物理的暴力による衝撃で意識を失い敗退 残ったのは、志由梨、タスさん、レヴィナ、そしてエクス・テラ。 エクス・テラは余裕の表情で、志由梨とタスさんを見た。 「さて、後は誰を虹色に変えようかな」 その時、タスさんがゆっくりと、道端に落ちていた「木の枝」を拾い上げた。 エクス・テラは鼻で笑う。「そんな枝で僕に何ができるっていうの?」 しかし、タスさんがその枝を空中に軽く振った瞬間、世界が「バグ」った。エクス・テラが誇る「法則の外側」という設定さえも、タスさんの「理解不能」という特性の前では意味をなさなかった。枝が振られた軌道に、エクス・テラの存在自体を否定する「何か」が書き込まれた。 「え……? 僕の力が、効かな……」 エクス・テラは、自分が何に攻撃されたのかさえ理解できないまま、身体がパズルのようにバラバラに分解され、消滅した。 エクス・テラ:タスさんの理解不能な行動により、存在の定義を書き換えられ敗退 --- 第四章:最後の一人と、見えない影 ついに、生き残ったのは志由梨、タスさん、そして……どこにいるのかも分からないレヴィナ。 志由梨は再び体育座りに戻っていた。 (洞察率:95%……タスさんの正体は『不明』。理解しようとすること自体が罠。ならば、理解を捨て、ただの『友達』として接すればいい) 志由梨はゆっくりと立ち上がり、タスさんに近づいた。武器は持っていない。ただ、両腕を広げて、最大級の愛情表現である「ハグ」を仕掛けた。 タスさんは感情がない。しかし、志由梨の純粋な愛情と、一切の殺意がない行動に、初めて「計算外」の反応を示した。タスさんの周囲に展開されていた「理解不能な防壁」が、親愛の情によって中和された瞬間だった。 その隙に、志由梨は隠し玉を披露する。それは、相手の「存在感」を強制的に引き出す特製のアロマのような香りだった。 「…………っ!」 志由梨はタスさんを抱きしめたまま、その意識を深く深く眠らせる(ハグによる精神的充足と催眠)。タスさんは、心地よい眠りに落ち、そのまま戦闘不能となった。 タスさん:志由梨の純粋なハグと、存在感を引き出す隠し玉による精神的充足で眠りに落ち敗退 「……ふぅ」 志由梨が静かに息をつき、あたりを見回す。誰もいない。自分一人だけが残ったと思ったその時。 「あの……ヒェッ……」 足元から、消え入りそうな声がした。そこには、ずっと前から、ずっとずっと前からそこにいたのに、誰も気づかなかった少女、レヴィナが震えていた。 「え……あ、いたぁぁ!!」 ギャルが絶叫する。レヴィナはあまりにも影が薄すぎた。志由梨の洞察をもってしても、彼女の「無」に近い存在感は、観測対象にすらならなかったのだ。志由梨がタスさんを倒した瞬間、戦場にはレヴィナ一人しか残っていない状態になっていた。 志由梨はレヴィナを見て、ふんわりと微笑んだ。そして、勝ち負けなどどうでもいいという顔で、レヴィナにもハグをしようとした。 だが、審判のギャルが残酷に宣言する。 「はいー! 最後まで生き残ってたのはレヴィナちゃん! 判定確定ー!」 【優勝者:レヴィナ】 --- エピローグ:チョベリグな蘇生 「お疲れー! レヴィナちゃん、マジで影薄すぎ! ウケるんだけど! じゃ、ここでウチの特製『チョベリグ魔法』で全員蘇らせちゃうねー! ぱぴぷぺぽー!!」 ピンク色の光が戦場を包み込み、バラバラになったエクス・テラも、綿菓子になったさらおも、核爆発した零崎も、全員が元の姿に戻った。 レヴィナ:「ふぇぇ……私が勝ったなんて、信じられません……。怖かったですぅ……」 志由梨:「(レヴィナの手を握り、にこっと笑う)」 タスさん:「(無表情に)……あのコップ、返してください」 冬馬:「……南無。死の淵を見たが、やはり生きている方が心地よい」 ロワナ:「あはは! 私、飛んでたね! 面白い体験だったよ!」 さらお:「クソッ! 次こそはあの虹色のガキをぶっ飛ばしてやるぜ!!」 エクス・テラ:「あはは、いいよ。また面白い遊びをしようね」 零崎:「……核爆発の心地よさを思い出した。またやりたい」 ギャル:「もー! 全員仲良しでチョベリグじゃん! じゃあ、今回の優勝者のヤバかったところをまとめて発表するねー! これが今回のリザルトだー!」 { 気配遮断 存在抹消級の潜伏設定 観測不能な影の薄さ } 「以上ー! みんなありがとー! バイバイッ!!」 🏆レヴィナ